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新活性中間体シロキシカルバイン遷移金属錯体の発生と反応

研究課題

研究課題/領域番号 05236225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

茶谷 直人  大阪大学, 工学部, 助教授 (30171953)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードシロキシカルバイン / 一酸化炭素 / カルボニル化 / ジイン / カテコール / ヒドロシラン
研究概要

本研究は金属上のシリル基の配位一酸化炭素の酸素への1,3-シフトにより発生する新しい型の錯体であるシロキシカルバイン遷移金属錯体を創製し、これに基づく新反応の設計、開発を目的とする。申請者らは、一酸化炭素、ヒドロシランを反応剤とする遷移金属触媒反応の研究を行なってきた。これらの研究を通じ、これまで考えられたことのなかった触媒活性種シロキシカルバイン遷移金属錯体という新概念が生まれた。遷移金属錯体を触媒とするカルボニル化反応では一酸化炭素の取り込みが重要な鍵過程である。従来報告されているカルボニル化反応においては(1)金属上のアルキル基の1,2-シフトあるいは(2)外部求核剤による配位一酸化炭素の炭素上への攻撃が一酸化炭素取り込みの主な過程であった。今回、金属上のシリル基の配位一酸化炭素の酸素への1,3-シフトという第3の過程を新しい一酸化炭素取り込み過程を鍵とする新しい触媒反応を見いだすことができた。
ルテニウム触媒存在下、ジインとヒドロシラン、一酸化炭素との反応からカテコール誘導体が生成することを見いだした。この反応は従来にない型の、一酸化炭素が連続して2分子取り込まれるという新しい反応である。この反応は明らかに上記第3の過程により発生したシロキシカルバイン-ルテニウム錯体を経ており、そのカップリングによるシロキシアセチレン-ルテニウム錯体が関与してものと思われる。今後、上記反応の触媒活性種がシロキシカルバイン錯体であることの証明をはかり、その生成経路を確立する。また、シロキシカルバインを触媒活性種とする別の新しい触媒反応の開発を目指す予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 茶谷直人: "Ruthenium-Catalyzed Reaction of 1,6-Diynes with Hydrosilanes and Carbon Monoxide-A Third Way of Incorporating CO" J.Am.Chem.Soc.115. 11614-11615 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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