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メゾスコピック構造形成過程におけるフリーラジカルのネットワーク化と構造緩和

研究課題

研究課題/領域番号 05237227
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関横浜市立大学

研究代表者

馬来 国弼  横浜市立大学, 文理学部, 教授 (50046091)

研究分担者 重田 諭吉  横浜市立大学, 文理学部, 助教授 (70106293)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードSi低温エピタキシー / 薄膜成長 / RHEED振動 / 表面構造 / STM
研究概要

真空蒸発で作成したSiフリーラジカルを7x7超格子構造を示すSiウエハーの(111)表面上に凝集させながら,その構造形成過程及び表面の構造形成を観測するための超高真空装置を整備した。そのために,高速反射電子回折(RHEED)強度を高感度ビデオカメラで撮影し,1/30秒のオーダの時間分解できるビデオディスクレコーダに記録し,その後に成長表面を超高真空走査型トンネル顕微鏡(STM)で観察できるようにした。
成長初期にはエピタキシャル成長するが,成長とともに構造が不均質化してアモルファス構造に変化する条件(基板温度300℃以下)でSi薄膜を成長させ,RHEED強度の観測及びSTM像を観察して,次の結果を得た。
ア.(0,0)スポットのRHEED振動が成長とともに減衰し,構造が不均質化することが確認できた。
イ.(1/2,0)スポットのRHEED振動は,1バイレイヤー(厚さ0.31nm)の厚さに相当する薄膜が成長した後に観測され,局所的に2_x2構造形成を示すSTM像が得られた。
また,50nmの厚さのSi薄膜を成長させた後に900℃でアニールし,アニール前後の各表面のSTM像を観察した結果,2〜4バイレイヤーの高さをもつアモルファス構造が1〜3バイレイヤーの高さのステップ構造とテラス上は7x7構造が表面に形成されていることを確かめた。
以上の結果より,次年度以降,成長の各段階でのRHEED図形の変化とSTM像の観察から,成長中及び後の構造形成過程の詳細を原子レベルで検討すことが可能になった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 馬来国弼,重田諭吉: "Si(111)-7x7表面上のSi膜の低温エピタキシヤル成長" 日本結晶成長学会誌. 20. 11-20 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Shigeta,K.Maki: "Annealing effect on amorphous Si film depocited on a7x7 superlattiu surface of Si(111) studied with low-eneregy electron diffraction" J.Appl.Phys.75.(印刷中)5月号. (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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