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超伝導温度センサーによる超高感度X線分光器の試作

研究課題

研究課題/領域番号 05238203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

和田 信雄  東京大学, 教養学部, 助教授 (90142687)

研究分担者 矢野 英雄  , 助手 (70231652)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード超伝導センサー / X線分光器
研究概要

我々は、超伝導体の転移温度での急俊な抵抗変化を利用した超高感度温度センサーを使った超高感度のX線分光器の開発を行なっている。今年度はアルミニウム超伝導薄膜の温度センサーを製作してその特性を調べ、新しいタイプのX線分光器の可能性を調べた。
温度センサーは0.3gのガラス板の上に幅約3mm長さ15mmのアルミニウム薄膜を蒸着して製作し、4端子法で抵抗の温度特性を測定した。抵抗は300Kで43Ωであった。超伝導転移温度付近では図に示すように、約7mKの温度幅で30ΩからゼロΩに抵抗変化をした。したがって、転移点近傍ではΔR/ΔT〜4×10^3ΩK^<-1>の値を持つことが明らかになった。この温度のセンサーの熱容量は約0.2mJ/mol/Kである。ここでエネルギー5.5MeVの粒子一個をセンサーが吸収した場合、温度センサーの抵抗変化は約3mΩ(δR/R>10^<-4>)と見積ることができる。したがってこの超伝導センサーでも粒子線を十分に観測できることが明らかになった。
そこで現在、この超伝導センサーを使った分光器用のクライスタットと温度コントローラーなどのエレクトロニクスを準備中である。また超伝導温度センサーについても、蒸着膜のパターンエッチングにより抵抗変化を数桁上昇させたり、超伝導転移温度の低い物質を使う等の検討を行なっており、来年度実行する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 和田信雄 他: "Formation of Layers and Gas and Liguid States of Helium in 8-13A Diameter Pones of Y zeolite" J.LowTemp.Phys.95(No516出版予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] T.Hagino 他: "Electrical Resistivity and Low teuyserature Specific heat in Single crystuls of thiospinel CuV_2S_4" Phys.Rev.B1(掲載予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 日本化学会編: "マイクロポーラス・クリスタル[季刊化学総説No21]" 学会出版センター, 200 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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