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対話文における、いわゆる「助詞の脱落」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05241106
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京女子大学

研究代表者

丸山 直子  東京女子大学, 文理学部, 助教授 (00199936)

研究分担者 桑畑 和佳子  情報処理振興事業協会, 技術センター, 研究員
橋本 三奈子  情報処理振興事業協会, 技術センター, 研究員
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード無形表示 / 結合価 / IPAL / 主題性
研究概要

以下の三点を目標に、研究を進めてきた。
【.encircled1.】無形の格表示における格の認定
【.encircled2.】文法全体の中で、無形の現象を位置づける(格表示以外のものも含める。無形表示の機能を探る。)
【.encircled3.】書き言葉と話し言葉の違いを明らかにする
今年度は【.encircled1.】に重点をおいた。中でも特に、結合価情報を使ってどこまで格の認定が可能か、IPALを使って検討した。『平成3年度音声の知的処理に関する調査研究報告書』記載のデータベース(対話数:86,総文数:約8,000)を調査した。格の無形表示(無助詞のもののみ)は全部で657存在した。このうち、一つの述語にかかり、その述語が動詞のもの(対象数:528)について、IPAL動詞辞書との照合を行った。係り先の動詞の異なり数は132。このうち28個はIPALの辞書にないものであったが、8個は他の動詞の結合価情報を転用できるものだったので(敬語変容形など)、結局20個の動詞について、IPALから結合価情報がとれなかったことになる。IPAL辞書との照合の結果、ガ格の助詞が無形化していると判断できたものが、延べ161、ヲ格の助詞の無形化が延べ214、二格が延べ81、デ格が延べ5、カラ格が延べ3であった。(このうちカラ格は、IPALの辞書ではカラ格の解釈しかできないが、実際にはヲ格と考えるべきものである。)直後の動詞にかかるのか、離れた動詞にかかるのかによっても分布が異なる。無助詞の格成分が直後の動詞にかかる場合、ヲ格が圧倒的に多い。述語から遠い位置に現れるものは、格の認定がむずかしくなり、主題性が高くなる。(これは、【.encircled2.】にかかわる事項。)総じてIPALの情報がかなり有効であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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