研究課題/領域番号 |
05242101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
釜江 常好 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90011618)
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研究分担者 |
橋本 正章 九州大学, 理学部, 助教授 (20228422)
桜井 敬久 山形大学, 理学部, 助教授 (60150265)
高橋 忠幸 宇宙科学研究所, 助教授 (50183851)
山上 隆正 宇宙科学研究所, 助教授 (40013718)
矢島 信之 宇宙科学研究所, 教授 (30200489)
高原 文郎 東京都立大学, 理学部, 教授 (20154891)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
192,000千円 (直接経費: 192,000千円)
1996年度: 39,000千円 (直接経費: 39,000千円)
1995年度: 46,000千円 (直接経費: 46,000千円)
1994年度: 49,000千円 (直接経費: 49,000千円)
1993年度: 58,000千円 (直接経費: 58,000千円)
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キーワード | 検出器 / X線天文衛星 / GSO / BGO / ASCA / 銀河団 / BLAZAR / 電波パルサー / 硬X線γ線 / シンチレータ / 波形弁別LSI / 井戸型フォスウィッチ / 逆コンプトン散乱 / 電波ローブ / パルサー / ガンマ線天文学 / X線天文学 / 活動銀河核 / 硬X線望遠鏡 / ASTRO-E / フォスウィッチ・カウンター / 無機シンチレータ / 天体観測 / 硬X線検出器 / シリコンPINダイオード / 井戸型フォスウイッチカウンタ / γ線天文学 / X-線天文学 / 気球 |
研究概要 |
我々がこれまで開発を行なってきた低バックグラウンド硬X線γ線検出器を日本の次期X線観測衛星ASTRO-E搭載用として検出器の開発を進めた。検出器の各構成要素のプロトモデルを製作し、仕様通りに動作していることを確認した。それと同時に、衛星打ち上げ後にもつながるデータQuick-Lookシステムを開発した。信号処理部のエレキ部分は、デジタル部についてほぼ仕様が固まり、現在アナログ部の改良の試みと、搭載ソフトウエアーの開発を行なっている。シンチレータなどをプロトンビームで照射し、放射化成分を測定して軌道上でのバックグラウンドを見積もった。GSOについては70個ほどがFM品として納品され、90%のものが非常に良い特性を示した。BGO結晶は、現在FM品については組み立て作業を行なっているが、それとは別に数値解析や既にあるものを用いた振動実験を繰り返して、衛星打ち上げ時の振動衝撃に耐えるための仕様を固めつつある。GSO/BGOについては、軌道上で予定されている-20度のものでのシンチレーション光の基礎特性を測定し、回路パラメーターへのフイ-ドバックを行ないつつある。 X線天文衛星ASCAのデータ回折については、以下のような成果をあげた。 近傍の多数の銀河団についてX線で光っている高温ガスを調べ、銀河団の中心でのX線放射の違いによって銀河団を2種類に分類できるを見つけた。銀河団の外側で鉄の組成比が緩やかに減少する傾向を見つけた。BLAZAR天体を系統的に多波長共同観測をし、X線γ線放射メカニズムについての知見を得た。銀河面をサーベイし、硬X線で初めてのカタログを作成しつつある。電波パルサーのパルス成分について硬X線バンドで系統的に調べ、パルス周波数とX線光度に相関があることがわかった。また、その相関はγ線領域に比べて急であることがわかり、放射機構に制限をつけることができた。
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