研究課題/領域番号 |
05242201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
羽部 朝男 北海道大学, 理学部, 講師 (90180926)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | X-ray cluster of galaxies / formation of clusters of galaxies / metal abundance / galaxy formation / intra cluster medium / cold dark matter / numerical hydrodynamics / Smoothed Particle hydrodynamics |
研究概要 |
銀河団はその力学的時間が宇宙年齢の数分の一であることから,z=1程度の比較的小さなzで形成されると考えられる。銀河団にはx線を放出する高温銀河間ガスが分布しており、x線観測によって銀河団の重力ポテンシャルの情報を知ることが出来る。さらに最近X線観測衛星GINGAやASCAによってこの高温銀河間ガスの鉄輝線の空間分布の存在がいくつかの銀河団について示された。鉄輝線分布は銀河形成や銀河からのメタルの放出機構、銀河団の力学的進化によるメタルの混合過程などと密接な関係があると考えられる。そこで我々は、銀河形成についてsimpleな仮定をおこない銀河形成とメタル分布との関係を調べた。 Ω=1のコールドダークマター宇宙を仮定した。宇宙の密度揺らぎの値が大きな領域で銀河が形成されると考え、我々は十分大きなあるzで銀河スケールの密度揺らぎδρ/ρが大きなSPH粒子5-10%を選び、そこで銀河が形成されると仮定した。銀河形成によって鉄などの重元素を含んだガスが銀河外へ流出するが、銀河形成の場所のガスにはメタルが多く含まれているとして、このガスの運動を計算した。計算法は、ダークマターはtree code,ガスはtreeアルゴリズムを用いたSmoothed particle hydrodynamics codeである。 この結果、スケールの小さな揺らぎがはじめに成長してサブ構造ができ、このサブ構造が集合合体(merging)してより大きなスケールの銀河団へ進化して行くとき、メタルを多く含むガスはサブ構造のmerging前後もほぼその中心に集中して分布することがわかった。様々な銀河団について調べた結果、メタルアバンダンスには中心からの距離にたいしてべき乗分布とガウス分布という二つのタイプが得られた。これらは、mergingの起こり方の違いによるようである。これらの結果について現在論文を準備中である。
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