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ガンマ線スペクトルによるパルサー磁気圏の進化の診断

研究課題

研究課題/領域番号 05242202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

柴田 晋平  山形大学, 理学部, 助手 (90187401)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードパルサー / 中性子星 / 磁気圏 / γ線放射 / 粒子加速
研究概要

現在磁気圏の全体構造を明らかにするための基礎的研究として、相対論的なプラズマ(電子陽電子対から成る)の星風とその磁場の構造を決める方程式(通称GS方程式)を数値的に解いている。適当な仮定を導入して近似解を得た。その結果、流れの中で磁場とプラズマの凍結条件が破られることが示された。これは磁気圏からのγ線放射の説明を与える。この結果は、Aspen Winter conference(Aspen,USA,3-7Jan,1994)で発表された。
電子陽電子放電を起こさなくなったパルサーは、死んだパルサーと呼ばれ電波やγ線パルスを出さないと考えられている。このような死んだパルサーに外的要因でプラズマが供給されると、放電を一次的に起こしγ線でバーストとなって観測される可能性が指摘されている。この様なパーストのエネルギー放射率を計算した。まだ起源が知られていない「γ線バースト」がこのような現象であれば、その距離は100pc程度になる。この時バーストの反復時間が数年であれば、中性子星の数との矛盾を起こすことはない。
磁気圏の全体構造を決めることに依って、回転駆動型のパルサーのγ線放射率や、X線の放射率、パルサー風の強さなどが決定される。簡単なモデルを用いてこれらの量を推定して、観測結果と較べることにした。はじめに述べた、プラズマ中での散逸過程が生じていないとすれば、γ線の放射率はおおよそ回転周期の2乗に反比例し、磁場の強さに比例することが示される。しかし観測の結果はもう少しきつい依存性を示し、これは、プラズマ風中に実際に散逸過程が生じていることを示唆している。
しかし、同時に観測量にかなりの不確定性があり厳密な比較は、観測の進歩に待たなくてはならないことも分かった。特に回転駆動型パルサーから放射されるX線の起源は全く未知であり、磁気圏内の輻射過程のモデル及びエネルギーと時間分解能のよい観測の必要性が感じられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Washimi H.Shibata S: "Thermo-centrifugal wind from a rotating magnetic dipole" Monthly Notices of Royal Astronomical Society. 262. 936-944 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Shibata.S.: "Luminosity of an externally triggered discharge in the dead pulsar magnetosphere and the current closure closure problem" Monthly Notices of Royal Astronomical Society. (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Mestel,L and Shibata S: "The axisymmetric Pulsar Magnetosphere:A New Model" Monthly Notices of Royal Astronomical Society. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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