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複素座標スケーリング法を用いた中性子過剰核の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05243201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

加藤 幾芳  北海道大学, 理学部, 助教授 (20109416)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード中性子子過剰核 / 中性子ハロー / ソフト・ダイポール・モード / Borromean
研究概要

1)^<11>Li核の研究
^<10>Li核の結合エネルギー及び励起状態についての最近の実験データに基づいて新しい^9Li-n間相互作用を決定した。その相互作用を用いた^9Li+n+n 3体クラスター模型による、^<11>Li核の結合メカニズムとその励起構造を分析し以下の結果を得ることが出来た。
(i)^<11>Liの結合メカニズムにおける^9Liコア上の2中性子間の相関の重要性がクラスター軌道殻模型基底と拡張されたクラスター模型基底の混合模型(Hybrid-Model)計算によって確かめられた。
(ii)新たに決定された^9Li-n間相互作用のもとで計算された^<11>Li核の結合エネルギーは実験値を越えることが明らかになった。この結果は^9Li-コアの自由度の活性化を考えることにより理解され、^<11>Li核の結合メカニズムを解明する上で^9Li-コアの自由度の効果を分析することの重要性を新たに指摘することになった。
(iii)中性子過剰核における新しい励起モードをしてソフト・ダイポール巨大共鳴状態の存在が予言されて来たが、複素座標スケーリング法を用いて計算した結果、対応する励起状態は得られないことが示された。
2)^6He核の研究
(i)^4He+n+n模型を用いて^6He核の結合エネルギーを計算し、ほぼ実験値を再現することが示された。この結果、結合メカニズムにおける2中性子間の相関の重要性が明らかになった。
(ii)^6He核で観測される2^+励起共鳴状態がコア・プラス2中性子描像で理解されることを示した。この結果はコア・プラス2中性子描像の有効性を示したものである。
(iii)ソフト・ダイポール巨大共鳴に対応する励起状態が低励起領域には得られないという結果を得た。この結果は、どのような条件の下でソフト・ダイポール励起が現れるか、新たな問題を提起することになった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Kato and Kiyomi Ikeda: "Analysis of ^9Li in Resonancesin ^<10>Li by Complex Scaling Method-Interaction between ^9Li and Neutron-" Progress of Theoretical Physics. 89. 623-637 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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