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ヘモグロビンの構造変化のX線結晶解析

研究課題

研究課題/領域番号 05244209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

森本 英樹  大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20029474)

研究分担者 宮崎 源太郎  大阪大学, 基礎工学部, 教務職員 (50166146)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード時分割ラウエ法 / ヘモグロビン / 単結晶 / 一酸化炭素光解離 / 一酸化炭素再結合 / 光解離性架橋 / 組換DNA法
研究概要

今年度の研究は次の四点である。
1.時分割ラウエ法の最初の試料として、光でCOが解離し、COが解離してもあまり大きな構造変化を起こさず、COの解離で結晶がこわれず、COは比較的ゆっくり再結合するヘモグロビン(Hb)の候補であるα_2^<87His→Phe>(Fe-CO)β_2(Ni)を組換DNA法と化学修飾で作った。しかし、α^<87His→Phe>の大腸菌での発現効率が低く、最初の試料には適さないことがわかった。急遽α_2(Mg)β_2^<67Val→Ile>(Fe-CO)にのりかえ、これを作り、現在結晶化している。結晶が得られれば、3月のマシンタイムに、変異を導入していない試料とともに、測定にかける予定である。
2.光解離性の架橋試薬BNBAを使って,HbをO_2非結合型(deoxyHb)の構造に固定することを試みた。cagedTstateを作る試みである。BNBAをdeoxyHbと反応させ、その中から2量体に割れなくなった部分を取出し、酸素平衡曲線を測定したところ、O_2が結合しにくくなった成分があった。β93のSH基と、近くのα鎖のLysとの架橋がねらいだったが、β93SHが使われずにβ鎖どうしに架かった可能性が高く、その場合は光解離性が失われているかもしれない。この架橋Hbの性質を明らかにする仕事を急いでいる。
3.deoxyHbの硫安で作った結晶中で、分子間でイオン結合を作っているα鎖のGluとβ鎖のLysの片方を、電荷のないアミノ酸に置換した2種類のHbを組換DNA法で作った。まだ結晶化を試みていない。
4.タンパク分子の結晶中での性質を直接調べる手段として、顕微分光光度計のもとで、単結晶のまわりのO_2濃度を変化させながら、光吸収スペクトルをとることで、酸素平衡曲線を測定できるようにした。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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