研究課題/領域番号 |
05245103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山口 豪 静岡大学, 工学部, 教授 (50013537)
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研究分担者 |
小林 功佳 お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (80221969)
馬越 健次 姫路工業大学, 理学部, 教授 (10116098)
北原 和夫 東京工業大学, 理学部, 教授 (20107692)
塚田 捷 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90011650)
吉森 昭夫 岡山理科大学, 工学部, 教授 (50013470)
鈴木 増雄 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80013473)
島 信幸 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (90167445)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
65,800千円 (直接経費: 65,800千円)
1996年度: 15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
1995年度: 15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
1994年度: 16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
1993年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
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キーワード | 探針・表面系 / 電子状態 / 数値シミュレーション / トンネル現象 / 共鳴トンネル効果 / 原子制御 / エヴァネッセント光 / フリーデル振動 / 第一原理計算 / トンネル物性 / 走査トンネル顕微鏡 / 走査トンネル分光 / スピンボゾン模型 / リカ-ジョン・伝達行列法 / バリスティック / クーロンブロッケード現象 / 強電界・強電流下非平衡系 / 原子移動 / 量子相関 / 近接電磁場 / クーロンブロッケード / 多体効果 / 強電界・強電流表面系 / 原子移動現象 / 表面ストレス / モアレ像 / 共鳴トンネル現象 |
研究概要 |
微視的、非経験的に求めた探針・表面系の電子状態の解析理論の開発と数値シミュレーションを基本として、個々の原子スケールでのトンネル現象を理論的に解明した。各分担者の4年間の研究実績の概要は以下の通りである。 山口(静大工)は、第一原理に基づく非経験的計算により、シリコン表面に吸着したフラーレン分子や有機分子の電子状態を求め、これら吸着系を構成する個々の原子のトンネル物性についての知見を得た。 吉森(岡山理大)は、共鳴トンネル効果による準安定励起ヘリウム原子ビームの金属表面における1重項3重項遷移、脱励起遷移、とくに価数揺動状態の形成の可能性について考察した。 塚田(東大理)は、強電界・強電流下の非平衡系に適用できる第一原理リカ-ジョン・伝達行列法の発展・拡充を行い、種々の表面・探針系への応用を行った。また、固体表面の原子を引き抜いたり、移動させたり、供給したりする原子制御の基礎的メカニズムについての知見を得た。 北原(東工大理)は、エヴァネッセント光によるスピン制御について考察し、励起状能からの光の自然放出によりスピン状態を変化させることができることを示した。 馬越(姫工大理)は、共鳴トンネル模型が、走査トンネル顕微鏡、走査トンネル分光の物理的基礎を理解する上で有用な模型であることを示した。 小林(お茶大理)は、不純物の遮蔽クーロンポテンシャルを用いた計算により、有効質量近似で表面の波動関数を解き、半導体表面下のバルクの不純物の走査トンネル顕微鏡像について理論的に調べ、実験で観測されているフリーデル振動の起源を明かにした。
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