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カドヘリンスーパーファミリーの細胞間相互作用における役割

研究課題

研究課題/領域番号 05247201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

宮谷 精二  京都大学, 理学部, 助手 (80200187)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1993年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
キーワードカドヘリン / 細胞増殖 / カドヘリンモチーフ / 細胞接着因子 / PCR
研究概要

細胞接着分子カドヘリンは、細胞外領域に4回の特徴的な繰り返し構造(カドヘリンモチーフ)を持つ膜タンパク質で、遺伝子ファミリーを形成しており、癌細胞の接着と脱離に重要な役割を果たしていることがわかりつつある。最近カドヘリンモチーフを持つが全体の構造が異なる分子が見つかってきており、その機能に関心がもたれている。そこで、この新しいカドヘリンスーパーファミリーに属する遺伝子をクローニングするために、既知のカドヘリン間の細胞外領域でよく保存されているアミノ酸配列LDREとDXNDNのプライマーを合成し、マウス14日目胚のRNAを鋳型としてPCRを行なったところ、約130塩基のバンドを得た。このバンドの塩基配列を決定したところ、既知のカドヘリンと部分的な相同性はあるが、明らかに異なった構造を有する約30種類の分子が検出された。これらのPCR断片をプローブとしてマウスの脳のcDNAライブラリーをスクリーニングした結果、2.8kbのインサートを持つクローンλMPC28を得た。塩基配列の決定により、このなかに6回のカドヘリンモチーフが存在し、細胞質領域はカドヘリンファミリーとは全く相同性を示さない分子であることが明らかになった。MPC28の発生過程における発現パターンをノザンブロットで解析した結果、MPC28は、マウス11日目胚の脳で発現が始まり、新生児までは増加し、その後次第に減少することがわかった。さらにMPC28の発現の局在を調べるためにin situ hybridizationを行なったところ、MPC28は、11日目胚の脳の頭頂部に近い部分の脳に隣接する間充織の一部に限局していることが明らかになった。また、身体の他の部分では全く発現が認められなかった。今後さらに詳しいMPC28の局在を調べるとともに、発生過程における機能を明らかにしていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Matsunami,H.: "Cell binding specificity of mouse R-cadherin and chromosomal mapping of the gene." J.Cell Sci.106. 401-409 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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