研究課題/領域番号 |
05251202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鎌滝 哲也 北海道大学, 薬学部, 教授 (00009177)
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研究分担者 |
伊東 進 北海道大学, 薬学部, 助手 (70223154)
横井 毅 北海道大学, 薬学部, 助教授 (70135226)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | パーキンソン病 / FMO / MPTP / TIQ / cDNAクローニング |
研究概要 |
申請者らは、ラット肝臓より単離したフラビン含有モノオキシゲナーゼ(FMO1A1)を酵母でさせることに成功しており、発現させたFMO1A1を用いてパーキンソン病を誘発すると考えられている内因性及び外因性化合物の代謝を検討した。外因性化合物であるMPTP及び内因性化合物であるTIQ、N-methyl-TIQ、1-methyl-TIQ、1-benzyl-TIQは、共にFMO1A1により代謝されることがわかった。FMO1A1は、N位を酸化することが知られている。したがって、FMO1A1がこれらの物質を代謝し、これらの化合物がモノアミンオキシダーゼBによって毒性を示す化合物に変換することを阻害していると考えられ、解毒化への過程をFMO1A1が触媒していると考えられる。特に内因性化合物のTIQとN-methyl-TIQは、そのKm値が2.0と32.0μMと非常に低いことより脳内で代謝をうけやすいと思われる。 次に、すでに申請者らが脳内にFMOの存在を確認しており、実際に脳内に存在しているFMOが肝型FMOと同じものか否かを調べるためにラット脳のcDNAラブラリーを作成し、脳内に存在するFMO cDNAのクローニングを行った。現在のところ約300万個のスクリーニングを行ったが全くFMOと考えられるクローンの単離に成功していない。今後は、さらに詳細に検討していく予定である。
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