研究課題/領域番号 |
05251207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (40162325)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 神経細胞死 / グルタミン酸受容体チャネル / NMDA受容体チャネル / 標的遺伝子組換え / 興奮毒性 |
研究概要 |
本研究は、グルタミン酸受容体チャンネルを介する興奮毒性の分子機構を解明するために、標的遺伝子組換えによりNMDA受容体チャネルサブユニットε及びζ各々の遺伝子を不活性化したマウスを作成し、NMDA受容体チャネルの各サブユニットの欠失が、一過性虚血負荷後の遅発性神経細胞壊死にどのように関与するのかを個体レベルで解明することを目的とする。研究計画は順調に進捗し、以下のような成果を挙げた。 1.クローン化したcDNAをプローブとしてマウスNMDA受容体チャネルを構成するζ1サブユニットと4種類のεサブユニット(ε1、ε2、ε3およびε4)の遺伝子クローンを単離した。単離した各クローンの制限酵素地図を作成し、部分的塩基配列を決定することにより、サブユニット遺伝子の膜貫通領域と推定される配列など、機能部位をコードするエクソン部分の遺伝子構造を明らかにした。2.εサブユニットの遺伝子の機能部位をコードするエクソンにネオマイシン耐性遺伝子を挿入し、次いでネガティブセレクションをおこなうためのジフテリア毒素遺伝子を結合したターゲッティングベクターを構築した。3.構築した各ターゲッティングベクターをエレクトロポーレーションによりES細胞に導入し、G418で選択をおこない耐性株を分離した。分離した耐性株をPCR法およびサザンブロット法により解析した。その結果、いくつかのサブユニット遺伝子で標的遺伝子組換えをおこしている細胞株を分離することに成功した。現在残りの遺伝子に関してもスクリーニングを続けている。
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