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中枢神経系の発生におけるbcl-2遺伝子の機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05251211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

辻本 賀英  大阪大学, 医学部, 教授 (70132735)

研究分担者 恵口 豊  医学部, 助手 (20243206)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードbcl-2遺伝子 / アポトーシス / プログラム細胞死 / リンパ腫
研究概要

ヒト濾胞性リンパ腫に関与するがん遺伝子bcl-2は、リンパ系細胞のアポトーシス(プログラム死)を抑制するという点でがん遺伝子の中でも非常に特異的である。またbcl-2は神経栄養因子の非存在下で起こる神経細胞死をも抑制することができる。中枢神経系では発生段階においてその約半数が細胞死により除去されることが知られており、この神経細胞死におけるbcl-2の関与を検証し、その機構を明らかにすることは脳の発生、発育の研究上、非常に重要であると思われる。また多くの神経疾患における神経細胞の消失にbcl-2が関与する可能性を考えると、医学的にも極めて重要な機能である。本申請では、bcl-2遺伝子を中枢神経系で発現するトランスジェニックマウスを作成し、これらを野生型と比較して、胚発生、特に中枢神経系の発生におけるbcl-2の役割を解析する。
中枢神経系でのみbcl-2遺伝子の発現が構成的になったトランスジェニックマウスはニューロフィラメントのプロモータ用いることにより達成できると考えた。しかしマイクロインジェクション法により得られた約200近いマウスをサザン法により検討したが、トランスジェニックマウスの系統は得られなかった。胚致死性の可能性が考えられるが、詳細な検討は今の所加えられていない。ES細胞を用いたトランスジェニックマウスの確立を現在進行中である。一方スイスジュネーブのJ-C.Martinouとの共同研究でラットのニューロン特異的イノレースのプロモータによりbcl-2をドライブする神経細胞特異的bcl-2トランスジェニックマウスの作製には成功しており、現在詳細な解析が進行中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] N.Itoh: "Effect of bcl-2 on Fas antigen-mediated cell death" J.Immunol.151. 621-627 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Dubois-Dauphin: "Motoneurons overexpressing the bcl-2 protooncogene do not degenerate after axotomy in newborn transgenics" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] N.Ikegaki: "High levels of the bcl-2 expression in small cell lung carcinoma" Cancer Res.(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Akao: "Multiple subcellular localization of bcl-2:Detection in nuclear outer membrane,endoplasmic reticulum membrane and mitochon-" Cancer Res.(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tsujimoto: "Human B-cell neoplasia with the t(11;14)(q13;q32)and t(14;18)(q21;q32)chromosome translocations." The causes and consequences of chromosomal aberrations. 333-350 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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