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β-カルボリンの脳内での活性化による神経毒の生成と肝における解毒

研究課題

研究課題/領域番号 05251212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関島根医科大学

研究代表者

松原 和夫  島根医科大学, 医学部, 助教授 (20127533)

研究分担者 池淵 淳  鳥取大学, 医学部, 助手 (30150361)
赤根 敦  島根医科大学, 医学部, 助手 (70202520)
高橋 節典  島根医科大学, 医学部, 助手 (90032226)
木村 恒二郎  島根医科大学, 医学部, 教授 (30153191)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードβ-カルボリニウムイオン / パーキンソン氏病 / 神経毒 / 脳脊髄液
研究概要

神経毒である2-N-methyl-及び2,9-N,N'-dimethyl-β-carbolinium ionの脳脊髄液中濃度を、パーキンソン氏病患者及びそれ以外の症患患者で比較した。前駆体であるβ-carbolineは平均値で約3倍ほどパーキンソン氏病患者で高い値を示したが、有意な差は認められなかった。2-N-methyl-β-carbolinium ionの一つである、2-methyl-norharmanはパーキンソン氏病患者で有意に高い値が認められた。神経毒性の強い2,9-N,N'-dimethyl-β-carbolinium ionの中で、2,9-dimethyl-norharmanがパーキンソン氏病患者2例から検出された。脳脊髄液中のトータルのβ-carbolinium ionの量で比較しても、パーキンソン氏病患者で有意に高い値が観察された。脳脊髄液中のβ-carbolineとβ-carbolinium ion濃度には、弱い相関関係が認められた。今回の結果からも、β-carbolinium ionが、自然発症性パーキンソン氏病と深く関与することが示唆されたが、パーキンソン氏病患者脳脊髄液中のβ-carbolinium ionが高濃度である原因を今回の結果のみから結論することは出来なかった。推測として、前駆体であるβ-carbolineも高い値を示すことから、これらの物質の解毒能に差がある可能性が考えられる。また、メチル化酵素活性の差も考えられる。あるいは、パーキンソン氏病患者で、これらの物質の蓄積部位である黒質-線状体系のドーパミン神経の減少に伴い、単に脳脊髄液中に高い値を示すだけなのかも知れない。これらのことは、今後更に検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Matsubara: "Potential bioactivated neurotoxicants,N-methylated β-carbolinium ions,are present in human brain" Brain Research. 610. 691-701 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Matsubara: "Racemization of D-aspartic acid in myelin-rich white matter of human brain:Myelin protein is metabolically unstable up to late teens" Biomedical Research. 5. 5-7 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Matsubara: "Alzheimer's and Parkinson's Disease:Recent Advances" Plenum(I.Hanin,A.Fisher and M.Yoshida編)(印刷中), (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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