研究課題/領域番号 |
05251217
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
井端 泰彦 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10079684)
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研究分担者 |
玉田 善堂 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60254364)
吉川 敏一 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (90158410)
田口 淳一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50188132)
一谷 幸男 筑波大学, 心理学系, 助教授 (80176289)
岡村 均 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60158813)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 6-CHDA / ドーパミン / NCS / プロテインカイネースC / 免疫細胞化学 / 生化学 / 線条体 / 黒質 |
研究概要 |
黒質線条体系を中心とするドーパミンニューロンについて以下の研究を行った。 【.encircled1.】線条体6-OHDA投与による黒質ドーパミン神経細胞死の生化学的検討:ラットを用い片側線条体に6-OHDA(20mg/10mul)を投与し、10ケ月までのさまざまの期間、後脳を摘出、線条体のPA,HVA,DOPACを生化学的に測定した結果、投与側は健常側の34〜44%に減少し、黒質では49〜60%に減少していた。この所見は前年度に行ったTHの抗血清と用いた免疫細胞化学によるドーパミンニューロンの障害の形態学的所見と良く一致していた。この事実は黒質のみではなく、線条体もパーキンソン病の初発部位としての可能性が高いことを示唆している。 【.encircled2.】6-OHDA投与によるドーパミン細胞死におけるNOの関与:ラットへの6-OHDAを大槽内または脳室内へ投与し10週齢に成熟させた群成熟期に脳室内に6-OHDAを授与した群を作製し、ドーパミンニューロン同定のためにはTHの抗血清を用いる免疫細胞化学NOS産生ニューロン検出のためにbeta-NADPH及NADPH-alpha組織化学を行った。結果としては、NADPH-alpha陽性ニューロンはドーパミンニューロンの分布する腹側被蓋内側部、吻側縫線核に多く分布したが、腹側被蓋野障害において、NOS産生ニューロンは6-OHDAの毒性に抵抗性があることが判明した。 【.encircled3.】メタンフェタミン(MAP)投与による線条体ドーパミンニューロン終末修飾時における受容ニューロン内プロティンキナーゼC(PKC)の動態について:広義の神経毒であるMAP投与による線条体におけるニューロン因PKCの動態について免疫細胞化学及びイムノブロッテイングを行い検索した。結果として、線条体ドーパミンニューロン終末をMAPにより修飾した場合に、受容ニューロンを考えられるGABAニューロンにおいて細胞内情報蛋白質の一つであるPKCの動態変化が誘発されていることがわかった。
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