研究課題/領域番号 |
05251220
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
太田 成男 自治医科大学, 医学部, 助教授 (00125832)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ミトコンドリアDNA / ミトコンドリア脳筋症 / タンパク合成 / 遺伝子症 |
研究概要 |
細胞死はネクローシス(壊死)とアポトーシス(自滅)に分類できる。脳変性疾患における細胞死に関しても、最近パーキンソン病様症状を引き起こすMPTPやアルツハイマー病の原因と注目されているbeta-アミロイドは培養神経細胞のアポトーシスを誘導することが判明しており、脳変性症の原因究明にもアポトーシスの機序の解明が重要と思われる。bcl-2はアポトーシスを抑制する癌遺伝子であり、少なくとも一部はミトコンドリアに存在しているとされている。そこで、ラット胸腺cDNAライブラリーより類似遺伝子を3種類クローン化した。この3種類のcDNAはbcl-2と共通アミノ酸配列を持ち、塩基配列より判断してスプライスの違いによって形成される。私たちはbcl-2 relted factor遺伝子の意でbrf-alpha、brf-beta、brf-gammaと名付けたが、対応するヒト遺伝子が別のグループからbcl-xという命名で発表されたので、bcl-xalpha、bcl-xbeta、bcl-xgammaと改名した。bcl-xbetaは私たちのグループのみがクローン化している。bcl-2もスプライスの違いによって2種類のmRNAが形成されることが知られているが、スプライスの位置はbcl-2と同一であった。 bcl-xをIL-3依存性細胞にEF-1プロモーター下流に接続し、導入すると、IL-3の除去によるアポトーシスをbcl-xalphaは抑制、bcl-xbetaは逆に促進した。
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