研究課題/領域番号 |
05252203
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
千田 和広 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00192188)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 核移行 / 転写因子 / リン酸化 / 細胞周期 / レセプター / 核膜 |
研究概要 |
核移行シグナル(NLS)とその制御機構について研究を行った。 v-junのNLS,RKRKL配列はNLSのなかで最も短く、またこの配列はjunと無関係な蛋白も核内に輸送できる。NLSのN端の4アミノ酸残基、AS^<246>KS^<248>はG2期に依存した核移行のシグナルとなっていることがこれまでの研究で明らかにされている。本研究ではリン酸化によるNLSの修飾およびNLSレセプターの存在を検討した。 (1)246位のSをAにかえても細胞周期依存性は変わらなかったが、248位のSをAにかえると周期依存性NLSは失われた。 (2)248位のSをCキナーゼによってリン酸化すると、NLSが失われた。 (3)D-アミノ酸から成るNLS配列にはNLS機能がない。このため立体構造を認識するレセプターの存在が考えられた。レセプター分離へのアプローチとして抗NLS抗体を作成し、さらに抗NLS抗体のイディオタイプ抗体を作成した。 今後、NLSレセプターを分離、クローニングし、NLSのメカニズムを明らかにするとともにNLS以外の細胞内局在化シグナルについても解析を進めたい。その一環としてCキナーゼのη分子種が粗面小胞体に局在することを、免疫染色、免疫電顕法などによって明らかにした。
|