研究課題/領域番号 |
05252232
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
目加田 英輔 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)
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研究分担者 |
三田村 俊秀 久留米大学, 分子生命科学研究所, 日本学術振興会特別研
馬田 敏幸 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (30213482)
岩本 亮 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10213323)
常岡 誠 久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (50197745)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ジフテリア毒素 / リセプター / エンドサイトーシス / DRAP27 / CD9 / 膜通過 |
研究概要 |
ジフテリア毒素の毒性発現には、a)細胞膜表面のジフテリア毒素リセプターへの結合、b)リセプターを介したエンドサイトーシス、c)エンドソームの酸性化、d)プロテアーゼによるフラグメント間の切断、e)フラグメントA分子のエンドソーム膜通過、等の過程が含まれる。本研究は、ジフテリア毒素を材料に、タンパク質のエンドサイトーシス機構、とりわけエンドサイトーシスに関わるリセプターや細胞内因子、タンパク質の膜通過機構の解明を目指すものである。平成3年度、4年度の本重点領域研究において、ジフテリア毒素リセプターについて解析を進め、その過程でDTRにアソシエートする膜蛋白質DRAP27を見いだし、DRAP27をコードするcDNAのクローニング、DRAP27は4つの膜貫通領域を持った特徴的な構造を有していること、DRAP27はDTRとソシエートすることで、DTRの数を約20倍増やすことを明らかにした。平成5年度は、なぜDRAP27はDTR数を上昇させるかを、mRNAの発現量、パルスチェース法、等により解析した。その結果、DRAP27は細胞表面のDTR/HB-EGF分子数そのものを増やすのではなく、DTR/HB-EGF分子とアソシエートすることで機能的なDTRの形成を助けていることが明らかになった。次に、エンドサイソーシスの過程にDRAP27が関与しているかどうかを調べるために、ジフテリア毒素のエンドソーム膜通過を解析するsemi-intact系の構築を行った。この系では、種々の条件下での毒素の通過や改変した毒素や毒素類似タンパク質の通過効率を測定することが出来る。今後は、この系を用いて、膜通過やエンドサイトーシスにおけるDRAP27の役割や、これに関わる他の細胞側因子について明らかにしたい。
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