研究課題/領域番号 |
05253203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
浜口 秀夫 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (00091918)
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研究分担者 |
小林 公子 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (90215319)
有波 忠雄 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (10212648)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 低HDLコレステロール血症 / 低アポリポタンパクA-I血症 / アポリポタンパクA-I遺伝子 / フレームシフト変異 / 早発性虚血性心疾患 / 優性遺伝 |
研究概要 |
低HDLコレステロール血症およびはアポリポタンパクA-I(アポA-I)濃度の低下は早発性虚血性心疾患の主要な危険因子のひとつである。メンデル遺伝性の低HDLコレステロール血症の有病率は0.5%と報告されているが、その遺伝的な原因はほとんど解明されていない。一方、アポA-Iの欠損や変異により低HDLコレステロール血症をきたすことが知られているが、低HDLコレステロール血症の中でアポA-I遺伝子の異常を原因とするものの割合やその特徴についてはほとんどわかっていない。本研究では、アポA-I遺伝子の異常による低HDLコレステロール血症の一般集団中での頻度と特徴を明らかにすることを目的として、つくば市周辺で実施している学童検診受診者1066名からスクリーニングされた低HDLコレステロール血症を呈する児童のアポA-I遺伝子の塩基配列を分析し、アポA-I遺伝子の異常の有無を調べた。その結果、分析の対象とした7名のうち3名のアポA-I遺伝子にそれぞれ異なるフーレームシフト変異をヘテロ接合で検出した。これら3名のHDLコレステロール値とアポA-I濃度は正常の約50%に低下していた。またこのうちの1名については家族調査の結果、発端者とおなじフーレームシフト変異を持つ、発端者の母とおばもHDLコレステロール値とアポA-I濃度が正常の約50%に低下しており、優性遺伝性低HDLコレステロール血症/低アポA-I血症であることが確認できた。以上のことから、アポA-I遺伝子の異常が原因で発症している低HDLコレステロール血症者は一般集団中に少なくとも300〜400人に1人くらいの割合で存在する可能性が示唆された。また、HDLコレステロール値とアポA-I濃度の両方が低下している児童においては高率にアポA-I遺伝子に異常が存在する可能性が示唆された。
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