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DNA塩基配列モデルと対称性に基づく推論

研究課題

研究課題/領域番号 05254204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

足立 紀彦  京都大学, 工学部, 教授 (30026108)

研究分担者 堂園 浩  熊本大学, 工学部, 講師 (00217613)
石田 好輝  京都大学, 工学部, 助手 (80159748)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードDNA / ヒトゲノム / 人工知能 / 対称性推論 / 対称性解析 / 塩基配列 / 自己増殖
研究概要

9.DNA配列の解析に必要な様々な対称性の種類として,次ぎのような対称性を定義した.(1)回文型,(ACGT,GCAATCCGTTGCGATTGCなど)(2)周期型,(ある列が周期的に現れるもの,どの部分列がどのような頻度,周期で現れるかが問題となる)
一般に鏡映,回転,平行移動,相補の基本操作を繰返し,もとの系列に戻るものが,その操作系列で指定された対称性を持つといえる.従って上記以外に,一般的にユーザーが対称性を以上の4操作の組み合せにより定義できるようにしておく必要がある.以上の対称性は,2以上の全ての列長に対し定義可能である.また上記の定義を完全に満たす列を完全マッチングの照合率を1とし,満たさない列の列長に対する割合を指定できるようにした.
対称性を用いた推論原則としては,対称性保存則,対称性による記述・分類,対称性制約則,対称性増大則などを定式化した.この中で,対称性制約則のみ計算機上に推論システムとしてインプリメントしたが,ゲノム解析では対称性保存,増大則を中心にする必要がある。この対称性保存を適用することにより,それらの対称性相互の因果的関連付けが期待されるが,本年度はそこまでは至らなかった.またある情報空間での対称性の同定にかぎっても,非常に大きな情報量の対象であるので,異なった情報空間での対称性を手がかりとして,相互に探索していく必要がある.
大規模な配列情報に対しては,より局所的,部分的な対称性の同定から段階的により大局的な対称性の同定に進むことが必要である.またより大局的な対称性の同定に進むほど,不完全なマッチングを許容した対称性の同定を行う必要があることがわかった.
また前年度に考察したTypogeneticsモデルとの関連では,自己増殖可能性の条件を,上述の回文,周期,対称性の特徴(頻度,構造など)の説明,制約として用いることは有用であると考える.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石田好輝: "自己操作型モデルとその自己増殖解" ゲノムワークショップ'92. 179-182 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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