研究課題/領域番号 |
05256206
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小浜 一弘 群馬大学, 医学部, 教授 (30101116)
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研究分担者 |
石川 良樹 群馬大学, 医学部, 助手 (20212863)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 平滑筋 / ミオシン軽鎖キナーゼ / アクチン / 収縮制御 / カルデスモン / Ca^<2+> |
研究概要 |
昨年度の本報告書にはミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)がアクチンと結合することによりアクチン・ミオシン相互作用を阻害することを記した。この作用はMLCKのもつキナーゼ作用とは独立したものであって、Ca^<2+>存在下のカルモジュリン(Ca-CaM)により除去された。本年度はこのアクチン連関の阻害作用が(1)生理的に機能しうるかどうか?(2)MLCK分子のどの部位に存在するか?につき検討を加えることとした。 (1)ニワトリ砂のう平滑筋よりミオシン、MLCK及びカルデスモン(CaD)を得た。昨年と同様に予めリン酸化したミオシンを用いてコートしたガラス板を用いるin vitro motility assayを行った。これによりアクチン線維の運動速度を測定するのであるが、運動が停止するのに必要なMLCKとCaDの濃度はそれぞれ1.0nMと60nMであった。 一方、砂のう平滑筋ホモジェネートを30mM KClでよく洗い可溶性分画を除去し筋原線維を得た。これをSDS-PAGEにかけMLCKとCaDの比率を比較すると1:4.6〜1:8であった。 (2)ニワトリ砂のう平滑筋のMLCKではN末端断片がアクチン結合能をもつことが報告されているが、我々も別な方法:CNBr処理によりこれを得た。この断片はN末の2-213残基より残り、アクチン線維と結合性を示した。この結合はCa-CaMにより阻害された。(1)で述べたin vitro motility assayでも、この断片が運動阻害を起こし、これはCa-CaMにより回復した。
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