研究課題/領域番号 |
05256211
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
多久和 陽 東京大学, 医学部(医), 客員助教授 (60171592)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | G蛋白共役型受容体 / 血管 / 血管平滑筋 / 血管内皮 / cDNA / クローニング |
研究概要 |
G蛋白共役型受容体スーパーファミリーの中で比較的保存性の高い第3及び6膜貫通領域をコードするオリゴヌクレオチドプライマーを用いたPCR、大動脈平滑筋細胞cDNAライブラリーのハイブリダイゼーションスクリーニングにより新しいG蛋白共役型受容体をコードすると考えられるcDNAクローン(AGR16と命名)をクローニングした。AGR16は352アミノ酸からなる蛋白をコードし、細胞膜貫通領域を構成すると考えられる7個の疎水性領域を有する。ノーザンブロット解析によりAGR16遺伝子は心、肺、大動脈及び消化管に発現していることが明らかになった。コンピューターによるホモロジー検索の結果、AGR16と約50%のアミノ酸配列の相同性を有する受容体cDNAクローン(EDG-1)がヒトさい帯血管内皮細胞に発現していることが分かった。そこで次にラットEDG-1のcDNAクローニングを試みた。まず、PCR法によりヒトさい帯血管内皮cDNAより、ヒトEDG-1 cDNAの部分クローンを得、これをプローブとして用いラット肺cDNAライブラリーをスクリーニングし、ラットEDG-1の全長をコードするクローン(rEDG-1)を得た。rEDG-1は383アミノ酸からなる蛋白をコードし、G蛋白共役型受容体の特徴を有する。rEDG-1は脳、心、肺、消化管、副腎に発現する。培養細胞を用いた検討ではAGR16は大動脈平滑筋、心筋細胞に、EDG-1は静脈内皮、大動脈平滑筋、心筋細胞に発現していることがみいだされた。AGR16、rEDG-1、cDNAをCOS-7、Ltk^-細胞に発現させ、種々の生理活性物質に対するサイクリックAMP、イノシトールリン酸の反応を調べた。しかし、現在のところAGR16、rEDG-1受容体を活性化するリガンドをみいだしていない。
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