研究課題/領域番号 |
05260215
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森山 芳則 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (10150658)
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研究分担者 |
多賀谷 光男 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (30179569)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | シナプス小胞 / NSF / P-ATPase / 開口分泌 / 膜蛋白 |
研究概要 |
我々はシナプス小胞及び内分泌顆粒中にN-ethylmaleimide-sensitive fusion protein(NSF)とvanadate-sensitive ATPase(P-ATPase)が存在することを見いだしている。本研究においては、これらのATPaseの開口分泌における意義をみいだすことを目的としている。実験計画として(1)この2種のタンパク質のcDNAのクローニングを行い、構造的な知見をえる。(2)P-ATPaseが本当にリン脂質のフリップフロップを引き起こすのかどうか、精製酵素を用いた再構成系で確認する。(2)脳NSFとP-ATPaseのシナプス発達に伴う発現の変化、を挙げた。cDNAのクローニングによる解析の結果、ヒトのNSFはCHO細胞のNSFと98%程度の相同性があること、蛋白およびメッセージとも脳に最も多く発現していること、脳の組織でもシナプス小胞に最も多く含まれていることを見いだした。これらの知見は現在投稿中である。NSFの発現調節機構を調べる目的で、現在NSFの遺伝子およびその上流配列の解析を開始した。また、脳のNSFのほとんどが膜結合型であること、クロマフィン顆粒等の末梢神経系の顆粒にも同様の性質を備えたNSFが存在することを見いだした。現在これらのオルガネラにおけるNSF結合蛋白(レセプター)を含めた解析を行なっている。現在、こられのオルガネラからのNSFの精製法を確立しつつある。さらに、複数のレセプター分子を同定した。また、バナジン酸感受性ATPaseについてはリン酸化部位を含むペプチドの部分一次構造を明らかにし鋭意cDNAのクローン化に向けた実験を行っている。一方、精製酵素ではATP依存性のPSのフリップフロップ活性は見いだすことができなかった。特に、イオン輸送機能を考慮して、新たな生理機能の探求を開始した。
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