研究課題/領域番号 |
05261213
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
千谷 晃一 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (60179942)
|
研究分担者 |
谷口 寿章 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (10257636)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | リン酸化 / SPキナーゼ / リン酸化タンパク質 / 質量分析法 / GAP43 / Cキナーゼ |
研究概要 |
1.PHF形成においてタウタンパク質の異常なリン酸化が重要な役割を果たしていると思われるが、このリン酸化にはMAPキナーゼやcdk5などのいわゆるSPキナーゼが関与している。本年度は脳におけるSPキナーゼの生理機能を明らかにするために、SPキナーゼの基質タンパク質を探索する目的で、MARCKS,GAP-43など代表的な脳のリン酸化タンパク質のリン酸化部位の詳細な解析をキャピラリー高速液クロマトグラフをエレクトロスプレー質量分析計に直結したLC/MC法を用い、行った。 2.Cキナーゼの主要基質タンパク質であるMARCKS,GAP-43ともに、Cキナーゼによるリン酸化部位以外に、幾つかの新しいリン酸化部位が見出されたが、これらはいずれも、SPモチーフを持っていた。このことからMAPキナーゼなどのSPキナーゼは、脳における細胞骨格・細胞膜相互作用の調節などにCキナーゼ依存性の経路と並んで重要な役割を果たしていることが示唆された。 3.これらタンパク質のSPモチーフをもつ部位のリン酸化に関与するキナーゼを検索、同定するとともに、これらのタンパク質のリン酸化型を特異的に認識する抗体を作成することで、脳における各種SPキナーゼの活性変動、その生理機能、アルツハイマー病における活性変化を調べることを進めてゆく。
|