研究課題/領域番号 |
05262216
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
佐川 公矯 久留米大学, 医学部, 助教授 (20140650)
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研究分担者 |
井上 雅広 久留米大学, 医学部, 助手 (00232562)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | エイズ / HIV / モノクローナル抗体 / ヒト型モノクローナル抗体 / 中和抗体 / 受動免疫 / エイズワクチン / EBウイルス |
研究概要 |
1.エイズの病原ウイルスであるHIV(human immunodeficiency virus)のEnv蛋白、Pol蛋白Gag蛋白、Nef蛋白、などに対するヒト型(ヒトのimmunoglobulin)モノクローナル抗体の作製を試みた。将来、HIV感染の予防、HIV感染者のよ治療、さらにワクチンの関発などの研究試薬として、ヒト型のモノクローナル抗体を大量に作製するためである。 2.われわれが定期的に診察しているHIV感染者5名の末梢血からリンパ球を分離しEpstain-Barr virus(EBV)を感染させ、培養を開始した。 3.EBVの感染で不死化して増殖してきたBリンパ球を、限界希釈法によってクローニングし、クローン化したBリンパ球の培養上清について、HIVに対する抗体活性を検査した。まず、抗体の第1次スクリーニングとしてHIVのlysate((Scripps Instituteより購入)を抗原としたELISA法を実施した。続いて、第2次スクリーニングとして、リコンビナントのHIVのEnv蛋白、Pol蛋白、Gag蛋白、Nef蛋白などを抗原としたELISA法で、抗体活性を検討した。なお、クローニングのfeeder cellsとして、ドナー本人のEBV不死化Bリンパ球でHIVに対して抗体を産生していない細胞を放射線処理して使用した。 4.その結果、陽性のクローンが20種類以上得られた。しかし、これらのクローンの培養上清は上記の4種類の抗原のすべてと反応した。このことはこれらのクローンがまだ複数の抗体産生細胞クローンの集合体であることを示している。現在、再クローニングを行っている。また同時に、ヒト型モノクローナル抗体を産生する細胞をSHM-D3(mouse-humanhetero-myeloma cells)と細胞融合させ、ハイを作製する作業も行っている。 5.また、第3次スクリーニングとして、培養上清の抗体活性を、HIVのreverse transcriptaseの産生を抑制するか、HIVによる巨細胞形成を抑制するか、HIVによる細胞死を抑制するか、などを指標として調べている。
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