研究課題/領域番号 |
05263206
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西郷 薫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50136454)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / hedgehog / 肢 / 遠近軸 / 後部区画 / dpp / ptc |
研究概要 |
本年度の特筆すべき成果としては、segment polarity遺伝子、hedgehogを単離、構造解析し、そのハネでのectopicな発現を利用し、hedgehogが前部後部区画の前部側境界を誘発し、それにより遠近軸が重複し、鏡像対称に前部区画が重複することが分かったことである。embryoと同様、成虫原基においても、hedgehogは、その予想レセプターptcの自分自身に対する転写抑制を抑制すると思われる。実際、ectopicなhedgehogの効果は、backgroundのptcの量により著しい影響をうけ、ptcのdoseの減少により、表現型は、より厳しいタイプに変化した。ectopicにhedgehogが、前部区画で発現するトランスジェニックラインでは、hedgehog発現領域のまわりに、ptcのみならずdppも発現し、野生型の前部後部区画境界と類似の発現パターンを示した。これらの結果は、hh-ptcシグナル系の下流にdppが位置し、ある種のmorphogenとして機能している事を強く示唆している。hedgehogについては、培養細胞での発現も調べており、二段かいでプロセスされる分泌蛋白である事が分かった。
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