研究課題/領域番号 |
05263213
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上村 匡 京都大学, 理学部, 助手 (80213396)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | タンパク質ホスファターゼ / ショウジョウバエ / 細胞運命 / 末梢神経系 / 細胞接着分子 / カドヘリン |
研究概要 |
1.2A型タンパク質ホスファターゼの欠損による細胞運命の転換 ショウジョウバエの遺伝子twinsは、2A型タンパク質ホスファターゼ(Protein Phosphatase 2A)の調節サブユニットをコードしている。twins変異株では、末梢神経系の神経細胞になるべき細胞が、他のタイプの細胞に分化していた。調節サブユニットの欠失のためにホスファターゼ活性の制御が攪乱され、その結果細胞運命が転換することが示された。変異体の中枢神経系にも著しい構造異常が検出できた。PP2Aのいずれのサブユニットも神経系や上皮組織に広く分布し、細胞質に局在した。 2.ショウジョウバエのカドヘリン相同分子の同定 カドヘリンを介するカルシウムイオン依存性の細胞間接着は、脊椎動物の形態形成に重要な役割を果たしていることが示唆されている。我々が以前分離したショウジョウバエのカドヘリン結合分子は、150kDの糖蛋白質(p150)と複合体を形成していた。このp150をコードするcDNAの構造を決定した結果から、p150をショウジョウバエのカドヘリン分子であると結論した。このカドヘリンは主に上皮系で発現されているので、脊椎動物のEカドヘリンに対応する分子と考え、DEカドヘリンと命名した。DEカドヘリンは無脊椎動物で初めて同定されたカドヘリンである。
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