研究課題/領域番号 |
05265215
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
淺野 朗 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (30029938)
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研究分担者 |
中村 正彦 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (20172439)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 選択的スプライシング / NCAM / 筋特異的ドメイン / 筋特異的スプライシング / PIアンカー / β-トロポミオシン / ピルビン酸キナーゼ / 筋芽細胞 |
研究概要 |
本年度はまず、神経細胞接着因子(NCAM)の筋特異的ドメイン(MSD)の遺伝子上での位置を確定するため、この部分をふくむ遺伝子断片をクローニングした。約38kBpのクローンがエキソン12からすべてのMSDエキソンを含んでいた。塩基配列の決定によってエキソン12からMSDのa,b,cの3つのエキソンが、約8kBの範囲にあることが分かった。これらのエキソンのスプライス部位近傍はコンセンサス配列を持ち、その前後も筋特異的でない通常のエキソンのそれと変わらなかった。従って、筋特異的スプライシングは離れた場所にある配列に支配されていると思われる。その候補の一つとして、エキソンcの上流にATが数十回も繰り返している部位が見つかった。これは、AとTの間の塩基対形成で立体構造をとるものと思われる。 より下流のエキソン13から19までの、PIアンカー部位(エキソン15)を含む約44kBpの遺伝子もクローニングした。MSDやエキソン15を含む部分をインシュリンのエキソン、イントロンを含むプラスミドに入れた細胞内スプライシング測定用のミニ遺伝子や、これらをアルドラーゼCのエキソン間に入れた細胞抽出液での測定用のコンストラクトを作成した。現在HeLa細胞の核抽出液などを用いた測定が進行中である。 NCAM以外に、ピルビン酸キナーゼの筋特異的スプライシングは、分化の後期に徐々に増加すること、β-トロポミオシンの筋特異的ドメインのスプライシングは、筋芽細胞であるC2C12細胞を分化培地に入れる前から既に起こっていることを、見いだした。従って、筋特異的スプライシングの調節は幾つかの異なった時期に、異なったメカニズムで起こっていると思われる。
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