研究課題/領域番号 |
05267218
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
車田 正男 新潟大学, 医学部, 教授 (00018699)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 外側シルビウス上皮質 / 視覚連合野 / 連合線維 / 皮質線条体投射 / 皮質視蓋投射 / 順行性軸索流法 / 視覚性方向定位行動 |
研究概要 |
便宜上、外側シルビウス上皮質域(LS)を内側部(mLS)と外側部(ILS)に分けて記載する。LSと視覚野との結合:mLSは視覚野と強く結合するが、ILSは弱い。LSと皮質下領域との結合:線条体はILSからより多くの線維を受ける。また、上丘深層へは主にILSが投射する。このように、直接的な皮質視蓋投射に加え線条体・黒質経由の間接的な皮質視蓋投射に関してもILSはmLSのそれに比べより強く関与する。mLSは視床のLPIと一部LPm、ILSは主にLPmと一部LM-SGとそれぞれ結合する。LPIは視覚野との結合が主で、LPm、LM-SGは上丘から投射を受けさらに線条体へ投射する。LSから橋核への投射はmLSからより多く起こる。以上から、mLSは視覚領、橋核、小脳と関係が深く、視覚情報の分析、処理にかかわり、ILSは線条体、黒質、上丘などとの関係が強く、視覚によるいろいろな運動にかかわると思われる。LS領域内の結合(1)mLSとILSとの間の領域間結合:mLSからILSへの投射は少ないながら認められるが、逆方向の投射はほとんどない。投射の基本的パターンは、(a)主に吻側方向へ投射する、(b)ILSの底部により多く終わる。(2)mLS内およびILS内の吻尾方向の結合:それぞれの領域内では吻尾両方向の投射が背腹方向の局在を示しつつ認められる。つまり、mLSおよびILSとも底部付近からは底部付近へ背側部からは背側部へ投射する傾向がある。(3)以上の投射パターンは生後約4週までに確立する。それ以前の仔ネコでは投射が成獣に比べ広範囲に及び、また終末は未成熟である。生後4週という時期は、上丘深層部における視覚刺激応答ニューロンが初めて認められる時期にほぼ一致するほか、LSから皮質下領域への投射がそのシナプスのレベルでも成獣のそれとほぼ同様の形態を示す時期でもある。
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