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視覚性再認記憶における視覚連合野皮質-海馬間の干渉機構

研究課題

研究課題/領域番号 05267249
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

靱負 正雄  (財)東京都神経科学総合研究所, 医学心理学研究部門, 主事研究員 (20113491)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード対象再認記憶 / 空間再認記憶 / 下部側頭葉 / 下部頂小葉 / 海馬傍回 / 35+36野 / TG野 / サル
研究概要

本年度の研究目的は、側頭葉内側部の損傷によって障害をもたらされる視対象再認記憶と空間再認記憶において、側頭葉内側部を構成する海馬傍回の諸皮質がどのような役割を担うかを理解するために、視覚連合野の対象認知領野(下部側頭葉)や空間認知領野(下頭頂小葉)と海馬傍回各領野との間の投射関係を検討した。このために、ニホンサルを用い、その下部側頭葉皮質のTE野や下頭頂小葉のPG野に逆行性および順行性標識物質のWGA-HRP酵素を注入し、海馬傍回やその周辺皮質領野における標識の有無、分布を調べた。PG野は、TF野、35+36野、海馬前支脚に投射したが、TH野、28野、海馬傍支脚やTG野にはほとんど投射は無かった。PG野から投射を受ける領野の中ではTF野が最も密な投射を受け、35+36野は、最も粗な投射を受けた。これらの二つの領野への投射、IV層に終止するfeedforward typeを示したが、海馬前支脚ではlamina principalis externaに終止した。PG野への投射は、TF野、35+36野、海馬前支脚で順行性標識が見られたほぼ同じ領域から見られた。これに対して、TE野は、35+36野、TG野、TF野,28野、海馬前支脚および海馬傍支脚に投射したが、35+36野とTG野への投射が特に強く、IV層に終止するfeedforward typeを示した。35+36野とTG野は、TE野の前腹側部から主に投射を受けた。TF野と28野は、TE野の背側部よりも腹側部から強い投射を受けた。海馬前支脚や海馬傍支脚はTE野の背側部からの投射が強い。また、TE野は、35+36野、TG野、TF野,TH野、28野、海馬前支脚および海馬傍支脚から投射を受けることがわかった。以上の結果より、海馬傍回やその周辺皮質の中では、TF野は空間再認記憶に密接に関係し、35+36野とTG野は対象再認記憶に密接に関係することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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