研究課題/領域番号 |
05268208
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 一三 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30126057)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 遺伝子 / 組換え / SOS / DNA複製 / 遺伝学 / 分子生物学 |
研究概要 |
「遺伝子の相同相互作用による非相同組換え」の解析とその意味。 「遺伝子間の相同性による相互作用がさまざまな段階で中断され非相同組換えを引き起こした」ことを示唆する産物を哺乳動物細胞中に発見し、この機構がストレスなどによる染色体の破壊現象に関連している可能性を示唆した(Sakagami et al.submitted)。本年度は、(1)それが動物細胞で形成された事を示し、(2)出発DNAの構造を系統的に変え産物を解析する実験を開始し、(3)この組換えを複数の選択マーカーの組み合わせで選択的に定量検出する実験系を準備した。 「相同組換えの中間体が相同配列にそってランダムウォークし、相同領域の端にぶつかった時にこの機構によって破壊される。」というモデル化によって、大腸菌、動物、酵母のさまざまな実験系での相同組換え頻度の相同性の長さ依存性を統一的に説明することに成功し、この反応の普遍性を示唆した(Fujitani et al.submitted)。 「スーパーカイ」:大腸菌ゲノムの新しいホットスポット。 「RecBCD経路による染色体分解によってSOS応答での染色体数が制御される」という図式に基づいて、この制御に関与する特異的塩基配列を探索した。カイ配列を認識できないRecBCD変異体でもカイ様の活性をしめす断片をラムダのプラークアッセイによって大腸菌ゲノムからクローン化した。7つの断片の塩基配列決定によって、三タイプのコンセンサスが得られた。その一つについては再構成によってコンセンサス(11mer)が活性(スーパーカイ活性)を持つことを示した。また、Koharaライブラリーなどを利用してマップし、これらがいずれも組換え関連遺伝子の近傍にあること、複製起点を向いていることを示した(Ohashi et al.)。
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