研究課題/領域番号 |
05268219
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
遠藤 斗志也 名古屋大学, 理学部, 教授 (70152014)
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研究分担者 |
中井 正人 名古屋大学, 理学部, 助手 (90222158)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | hsp70 / 分子シャペロン / ストレスタンパク質 / ミトコンドリア / 酵母 |
研究概要 |
ミトコンドリアタンパク質の細胞内局在化過程における、分子シャペロン、hsp70の役割を明らかにするために、酵母のサイトゾルのhsp70(chsp70)とミトコンドリアのhsp70(mhsp70)に関する温度感受性致死変異株の単離を試み、chsp70については13株、mhsp70については7株の変異株を得た。chsp70の変異株は、すべて高温で、ミトコンドリアタンパク質前駆体の蓄積が見られたが、分泌タンパク質の前駆体の蓄積は2株についてのみ観察された。このことは、タンパク質のミトコンドリアおよびERへの局在化におけるchsp70の関与の仕方が異なることを示唆している。一方mhsp70の変異株は、mhsp70の発現に異常があるものを除くと、すべてミトコンドリアタンパク質の前駆体の蓄積を示した。 chsp70とmhsp70の構造と機能を比較した。両者のCDスペクトルは酷似しており、両者がほぼ同じ高次構造をとっていることが示唆された。ゲル濾過による解析から、chsp70のパートナータンパク質であるYdjlpは、chsp70とは相互作用したが、mhsp70とは相互作用しないことが分かった。ほどけたタンパク質のモデルとして還元カルボキシメチル化ラクトアルブミンと還元ラクトアルブミンを用い、chsp70,mhsp70との相互作用を調べた。chsp70はADP存在下で、基質タンパク質に結合し、ATP存在下で解離した。mhsp70はADP存在下、ATP存在下いずれの場合も基質タンパク質を大きな会合体を形成した。したがってchsp70とmhsp70は、高次構造は酷似しているが、パートナータンパク質、基質タンパク質との相互作用の様式は大きく異なることが明らかになった。
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