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hsc70の転写調節

研究課題

研究課題/領域番号 05268236
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

丸野内 棣  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (90181825)

研究分担者 細谷 弘美  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (50181508)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードhsc70 / 転写調節 / 分化 / G0停止 / U937 / ダイナビーズ
研究概要

hsc70はhsp70遺伝子ファミリーのプロトタイプと考えられており、ストレス刺激以外に複雑な転写調節を受けている。ヒト白血病細胞U937では分化や血清飢餓によるG0停止により転写が30%に抑制される。hsc70の5′上流約400bpにある18bpの断片(18B)がこの抑制に関与していることをこれまで明らかにした。
今年度は18Bの合成プローブを用いたゲルシフトアッセイにより転写因子の解析を行った。増殖中の細胞(Pr細胞)とG0細胞の両方に18Bと特異的に結合する因子が存在し、さらにG0細胞では移動度の小さい複数のバンドが余分に検出された。Pr細胞の核抽出液を調製し、DEAEセファセル、ヘパリンアガロースのカラムクロマトにより18B結合タンパクを部分精製した。両方とも0.5M KCIの濃度で溶出された。18Bの3量体をダイナビーズに結合させ、これを用いて結合タンパクを精製した。1M KCIで第1回目に溶出された分画には粗抽出液に含まれるバンドと移動度のより大きいバンドが検出され、2回目の溶出液には移動度が大きいほうのみのバンドが検出された。第一の溶出分画には103kD、71kD、62kD、55kDの4つのタンパクが、後者からは55kDを除く3つのタンパクが検出された。最も単純には4種のタンパク分子のうち55kDタンパクは高塩濃度で複合体からはずれやすく、18BDNAに直接ではなく、他のタンパクを介して間接的に結合していると解釈される。今後はG0細胞の調節因子の解析を行いPr細胞との比較を行う。
一方HSC70とHSP70を区別できるモノクロン抗体を用いた測定によると、HSC70タンパクの合成速度はmRNA量に比例したが、HSC70タンパクの細胞あたりの含量は分化により約3倍に増加した。この結果Pr細胞ではHSC70の分解も速やかであることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Marunouchi,Tohru: "Regulation of hsc70 expression in the human histiocytic lymphoma cell line,U937." Cell Structure and Function. 18. 437-447 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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