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細胞周期における癌抑制遺伝子RB産物の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05269202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

井川 俊太郎  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (50241576)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード細胞周期 / 癌抑制遺伝子 / RB / G1 / S変移
研究概要

癌抑制遺伝子RB産物はG1/S変移を制御しているが、その機序については情報が少ない。そこで、pRBを誘導発現させると増殖が完全に停止するNIH3T3細胞株を6株単離した。この系で、G1/S変移に対するpRBの役割を、相次いで報告されたpRBと相互作用を示す因子についてその意義を検討している。pRBの過剰発現による増殖停止は血清のロットに依存することが判明し、増殖を完全に停止させる血清とほとんど増殖に影響しない血清を捜し当てた。両血清で培養した未同調の細胞からRNAを調整し、cyclinA、B1、B2、D1、D2、D3、E、CDC2、CDK2、CDK4遺伝子の発現量の変動をノーザンブロット法で解析した結果、増殖に影響しない血清を用いた場合のみCDK4、cyclin D3の発現が5倍程度増加しており、これらの発現が増加した結果、RBによるG1/S変移の阻害がかからなくなったことが考えられる。現在、E2FとpRBなどとの結合状態、GO期やG1期に特異的に発現し、増殖を抑制していると考えられているgas(growth arrest specific gene)遺伝子群、その他のRBと相互作用している蛋白質の発現状態に与えるpRBの影響を解析している。また、これ以上の解析にはpRBを誘導発現させた細胞を同調させて解析する必要があるが、東北大学には、一般に開放されているflow cytometerがなかった。しかし、最近研究所に共通機器として導入されたので、さらに解析を進め論文発表を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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