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細胞周期制御におけるCa^<2+>シグナルの伝達機構の役割の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05269224
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

飯田 秀利  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (70124435)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード細胞周期 / カルシウム / シグナル伝達 / イオンチャネル / カルシウム結合タンパク質 / 分子生物学 / 酵母
研究概要

本研究の目的は,酵母を材料として,細胞周期に関連したCa^<2+>の動員とCa^<2+>シグナルの受容と伝達の分子機構を明らかにすることである.前年度までに,酵母の性フェロモンによって誘導されるCa^<2+>の流入に決損をもつ突然変異株mid1およびCa^<2+>の受容に欠損をもつと考えられる突然変異株mid2の解析を行い,MID1遺伝子産物(Mid1p)は種々のイオンチャンネルの膜貫通ドメインと相同な領域をもつこと,およびMID2遺伝子産物(Mid2p)は動物のalpha-ラクトアルブミンのCa^<2+>結合領域と相同な領域をもつことを明らかにしている.本年度は,Mid1pの細胞内局在部位と機能ドメインの同定,およびMid2pのCa^<2+>結合能の研究を行った.その結果,Mid1pは形質膜に貫通して存在すること,およびMid1pのC-末端ドメインは細胞周期の進行には必要ないが,性フェロモンの作用を受け,接合へと分化したときのCa^<2+>流入に重要であることを明らかにした.Mid2pは大腸菌で大量生産し,部分精製し,^<45>Ca^<2+>を結合することを示した.また,前年度に,MID2遺伝子は多コピーでも低コピーでもmid1変異を抑圧できるが,MID1遺伝子はたとえ多コピーでもmid2変異を抑圧できないことを示している.したがって,Mid2pはMid1pの作用によって細胞外から流入したCa^<2+>を受け取る機能をもつと考えられる.さらに,新たにMID5遺伝子をクローニングした.mid5変異株は,増殖に関して温度感受性であり,性フェロモンの作用を受けても死ぬ.したがって,MID5遺伝子は細胞周期にも細胞分化にも重要であり,今後これも詳しく解析したい.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 峰雪芳宣: "Loss of micvotubules in the interphase cell of onion root tipe from the cell cortex and their appearance in the cyfoplasm after freatment with cycloheximide" Plant Physiol.104. 281-284 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Shweta Saran: "Intracellular free calcium level and its response to cAMP stimulation in developing Dictyostelium calls fronsformed with jellyfish apoaequrim cDNA" FEBS Lett. 337. 43-47 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 中島(嶋田)淳子: "Determination of intracellular calcium concentration of individual host cells infected with Trypanosoma cruzi using microflourimetry" Jpn.J.Parasitol.印刷中. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田秀利: "カルシウムによる細胞周期の制御" 細胞. 24. 283-287 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 飯田秀利: "Ca^<2+>による細胞増殖の制御" Annual Review 細胞生物学. 259-270 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 嶋田淳子: "細胞周期制御とカルシウムイオン" Clinical Calcium. 3. 1457-1461 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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