研究課題/領域番号 |
05270101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安井 明 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (60191110)
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研究分担者 |
早川 浩 九州大学, 医学部, 助手 (70150422)
藤堂 剛 京都大学, 放射線生物研究センター, 助教授 (90163948)
榎本 武美 東北大学, 薬学部, 教授 (80107383)
関 周司 岡山大学, 医学部, 教授 (50032884)
山泉 克 熊本大学, 医学部, 教授 (70107093)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
146,400千円 (直接経費: 146,400千円)
1995年度: 60,000千円 (直接経費: 60,000千円)
1994年度: 46,400千円 (直接経費: 46,400千円)
1993年度: 40,000千円 (直接経費: 40,000千円)
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キーワード | DNA修復 / 蛋白質の構造 / DNA損傷 / DNA結合蛋白質 / 修復酵素 / 分子生物学 / 遺伝情報 / 遺伝子 / 結晶化 |
研究概要 |
この研究では、次に挙げる多くの新しいDNA修復酵素遺伝子を単離し、また修復酵素を精製してその活性を同定した。 1)紫外線損傷の修復酵素遺伝子として、シクロブタン型ピリミジン二量体を光のエネルギーを用いて修復する光回復酵素の遺伝子を種々の高等動物から初めて単離した。さらに両損傷を見つけてそれらの5'側にカットを入れ新しい形の除去修復を行う酵素遺伝子を真核微生物およびバクテリアから単離した。 2)塩基欠落部位の修復に関わる遺伝子をマウスから単離して、その役割を、各臓器での発現量の違いやアンチセンスDNAを用いて明かにした。 3)RecQホモローグをヒトおよび酵母から単離したが、酵母では胞子形成にかかわり、ヒトではブルーム症候群の原因遺伝子に近似していて機能も似ていると考えられる。 4)コケイン症候群に似た新しい光線過敏症を発見した。 5)癌抑制蛋白p53の紫外線による誘導現象と転写抑制の相関を発見した。 6)無細胞修復系を開発し、それを用いて、ヒト除去修復のXPC蛋白とそれに結合するHHR23の機能を明かにした。 7)種々の修復酵素の構造を決定し、DNA損傷がいかに修復酵素により修復されるかを分子レベルで明かにした。そのなかには、組換え機構に関わるRuvC、ヒト除去修復のXPA、T4-ダイマーグリコシラーゼ、3-メチルアデニンDNAグリコシラーゼ、藍藻光回復酵素がある。これらはいずれも初めて構造が決められたものである。
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