研究課題/領域番号 |
05270103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 亀代次 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (80144450)
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研究分担者 |
森田 隆 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (70150349)
塩見 忠博 放射線医学総合研究所, 遺伝研究部, 室長 (40162573)
中村 健司 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90253533)
續 輝久 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (40155429)
中鶴 陽子 東京大学, 医学部, 助手 (00237314)
石川 隆俊 東京大学, 医学部, 教授 (30085633)
権藤 洋一 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (40225678)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
118,800千円 (直接経費: 118,800千円)
1995年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1994年度: 41,800千円 (直接経費: 41,800千円)
1993年度: 40,000千円 (直接経費: 40,000千円)
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キーワード | 色素性乾皮症 / DNA修復 / 活性酵素 / 発がん / 突然変異 / アルキル化剤 / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス / 活性酸素 / 遺伝子ターゲッティング / ES細胞 / 紫外線 / モデルハウス / モデルマウス |
研究概要 |
色素性乾皮症A群遺伝子(XPA遺伝子)のエキソン4にneo遺伝子を挿入する事によりXPA遺伝子をノックアウトしたマウスを樹立した。このマウスは外見上特に異常は認められなかったものの、ヌクレオチド除去修復能を欠損しており、非常に低線量の紫外線照射でも高頻度に皮膚癌を発症する事を明らかにした(田中)。また、低濃度の化学発癌剤DMBAの塗布により、高頻度にパピローマが発症した(中鶴)。紫外線感受性げっ歯類細胞の遺伝的相補性第5群の遺伝子をクローニングし、それがXPG群の原因遺伝子でもある事を明らかにした。また、XPG遺伝子のN端にneo遺伝子を挿入する事によってXPG遺伝子を破壊したマウスを樹立した。XPG欠損マウスはメンデル遺伝にそって生まれたものの、離乳期前までに全てのホモ接合体マウスは死んでしまった。この結果から、XPG遺伝子はヌクレオチド除去修復過程以外にも生命維持に必須の機能を持つ事が示唆された(塩見)。MGMT遺伝子、8-oxo-dGTPaseをコードするMTHl遺伝子をクローニングし、それぞれの遺伝子をノックアウトしたマウスを樹立した。MGMT遺伝子欠損マウスはほぼ正常に成育するが、野生型マウスに比べて体重は約85%であった。また、アルキル化剤メチルニトロソウレアに対して極めて高感受性を示し、薬剤投与により血球系や免疫系の細胞の著減、消化管粘膜の重篤な損傷が観察された。MTHl遺伝子をノックアウトしたマウスは今のところ特に高い自然発癌率を示さない事が明かになっている(續)。大腸菌RecA、酵母Rad51のヒトおよびマウスホモログ遺伝子をクローニングし、マウスRad51遺伝子のターゲテイングを行なったが、ホモ接合体マウスは発生初期に致死になる事が明かになった(森田、續)。体細胞突然変異の検出のため、大腸菌rpsL遺伝子をモニター遺伝子にしたトランスジェニックマウス(HITECマウス)を樹立した。このマウスにアルキル化剤メチルニトロソウレアを投与した結果、細胞分裂の盛んな脾臓、胸腺、肺、胎児肝臓などに有意な突然変異率の上昇がみられ、そのほとんどはG→Aトランジションであった(中村)。
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