研究課題/領域番号 |
05270209
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山縣 ゆり子 大阪大学, 薬学部, 助手 (40183678)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | DNA修復酵素 / 3-メチルアデニンDNAグリコシラーゼ / Ada蛋白 / X線結晶構造解析 |
研究概要 |
大腸菌には、強力な突然変異、致死作用を有するアルキル化剤によるDNAの損傷に特異的に働くDNA修復酵素が3種(3-メチルアデニンDNAグリコシラーゼIとII、およびAda蛋白)存在する。本研究の最終目的は、X線結晶構造解析法でこれら蛋白質の3次元構造を決定し、それぞれのアルキル化DNA塩基の認識機構、酵素反応機構を原子レベルで解明することであり、本年度はそれぞれの蛋白質について、以下の研究成果を得た。 〈3-メチルアデニンDNAグリコシラーゼII〉 X線構造解析に適した結晶を得、2.0A分解能のX線回折強度データを精度良く測定した。立体構造既知の関連蛋白質がない場合、重原子同型置換法で構造解析を進めるため、重原子同型結晶の探索を行なったところ、水銀、白金、金、イリジュウム化合物が、構造解析に有効であることが判明した。それぞれの誘導体結晶のX線回折データを測定し、多重同型置換法を用いて解析、2.8A分解能の電子密度図作成に成功した。電子密度図から、本蛋白質は5本のβ鎖からなるβ-シートと約10本のα-ヘリックスで構成される新しいα+β構造をとっていることが明らかとなった。 〈3-メチルアデニンDNAグリコシラーゼI、Ada蛋白〉 両蛋白質を大腸菌中で大量産生させ、純度良く精製し、X線解析に適した結晶を作成するため結晶化条件を種々検討し、両者共に結晶を得たが、X線回折実験を行なうにはまだ小さい。
|