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味覚器に特異的に存在するGTP蛋白質共役型受容体遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 05271201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

栗原 堅三  北海道大学, 薬学部, 教授 (00016114)

研究分担者 庄司 隆行  北海道大学, 薬学部, 教務職員 (00241349)
柏柳 誠  北海道大学, 薬学部, 助手 (20169436)
松岡 一郎  北海道大学, 薬学部, 助手 (40157269)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード遺伝子のクローニング / GTP蛋白質共役型受容体 / GTP蛋白質 / ウシ味覚器 / 味らい / 味覚受容体 / 腎臓 / 嗅覚受容体
研究概要

味細胞の受容体の実体は、現在まったく不明である。各種の味物質のうち、甘味物質を味細胞に与えるとcAMPが増大し、苦味物質を添加するとIP3が増大する。一般にcAMPやIP3が産生する系ではGTP結合蛋白質が介在し、これと共役する受容体(GCR)は膜を7回貫通している構造を有する。味覚器に存在するGCRが、味覚受容体である可能性がある。GCRには、種を越えて共通に保存されている構造が見られる。本研究においては、GCRに見られる共通構造に対応するヌクレオチドをプローブとして、ウシ味覚組織からGCRをクローニングすることを試みた。この結果、独立した10個以上のクローンが得られた。これのクローンはいずれも、嗅覚器に存在するGCRと高いアミノ酸配列の相同性がみられた。これらのクローンの局在性をノーザンブロット法により調べたところ、ウシの有郭乳頭や茸状乳頭(味蕾を含む組織)に発現がみられた。したがって、これらのクローンは、味覚受容体である可能性が高い。さらに、これらのクローンは、嗅覚器や腎臓にも発現がみられた。これらのクローンは、嗅覚器においては、におい物質の受容、腎臓においては種々の化学物質の排泄・再吸収過程における化学認識に関与している可能性がある。最近、精子にも嗅覚受容体ファミリーの存在が報告されている。本研究の結果と合わせ考えると、嗅覚受容体ファミリーは、かなり多くの組織に存在していることになる。これら受容体は、化学受容に他にも細胞の個性を担うような役割をしている可能性もある。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tohru Ugawa and Kenzo Kurihara: "Large enhancement of canine taste responses to amino acids by salts." Am.J.Physiol.264. R1071-R1076 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Ichiro Matsuoka,Tetsuya Mori,Junko Aoki,Taiji Sato and Kenzo Kurihara: "Idetification of novel members of G-protein coupled receptor superfamily expressed in bovine taste tissue." Biochem.Biophys.Res.Comm.194. 504-511 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshihisa Katsuragi and Kenzo Kurihara: "Specific inhibitor for bitter taste." Nature. 365. 213-214 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Ichiro Matsuoka,Tetsuya Mori,Junko Aoki and Taiji Sato: "Olfaction and Taste XI,ed.by K.Kurihara,N.Suzuki and H.Ogawa" Springer, 700 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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