研究課題/領域番号 |
05271212
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
蛯名 洋介 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (00112227)
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研究分担者 |
村上 尚 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (40210009)
林 日出喜 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (10218589)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | GTP結合蛋白質 / トランスロケーション / グルコーストランスポーター / インスリン |
研究概要 |
インスリンは標的細胞においてグルコーストランスポータータイプ4(GLUT4)を細胞内の膜分画から細胞膜上にtranslocationすることにより、グルコースの取り込みを促進する。 我々が新しく開発した細胞系に、PI3-キナーゼのinhibitorであるワートマニン(50nM)加えると、インスリン刺激によるPI-3キナーゼ活性と共にGLUT4のトランスロケーションも完全に押さえられることからPI-3キナーゼはGLUT4のtranslocationに関与している可能性が高い。さらに、GTP-γ-S添加でGLUT4がtranslocationすることから、GLUT4のtranslocationにはGタンパク質が関与していることは確実と思われるが、その1つとしてrabファミリーが注目されている。そこで、ほとんどのrabファミリーを不活性型にすると考えられているrab GDIを大量に発現しているクローンを確立した。しかし、インスリン刺激によるGLUT4のトランスロケーションには全く影響を与えなかった。このことは通常Exocytosisに広く係わっていると考えられているrabファミリーはGLUT4のトランスロケーションに関与していない可能性が高い。またdominant negativeとpositiveのrasを我々の細胞系に大量に強制発現させてもインスリンによるGLUT4のトランスロケーションには影響を与えないことから、ras及びその下流にあると考えられるMAPキナーゼが関与する可能性も低くなった。そこでGLUT4のトランスロケーションがNaFで引き起こされることから三量体Gタンパクの関与を考える必要が生じてきたと思われる。
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