研究課題/領域番号 |
05272106
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
垣生 園子 東海大学, 医学部・生体防御機構系免疫学部門, 教授 (30051618)
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研究分担者 |
熊谷 善博 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (80175314)
伊藤 守 東海大学, 実験動物中央研究所, 室長 (00176364)
佐藤 健人 東海大学, 医学部・生体防御機構系免疫, 助手 (50235363)
西村 孝司 東海大学, 医学部・生体防御機構系免疫, 助教授 (30143001)
垣生 園子 東海大学, 医学部・生体防御機構系免疫, 教授 (30051618)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | トランスジエニックマウス / T細胞抗原レセプター(TCR) / positive selection / negative selection / MHC拘束性 / 胸腺細胞 |
研究概要 |
1)TCR transgenic(Tg)マウスの系統置換とそれを用いたin vitroに於けるpositive selectionの誘導:MHC11及びMHC1拘束性に分化するT細胞クローンからなるTCR TgマウスをMHCの異なる系統と戻し交配し、MHC拘束性のある系統(positivebackground=PB)と拘束性のない系統(nautral background=NB)を樹立した。これらマウス胸腺から得たCD4^+CD8^+(DP)細胞を2DG処理によってリンパ球を除去した胎仔胸腺葉(FTL)或いは細胞株のmonolayerと共培養した。その結果、CD4^+(4SP)・或いはCD8^+(8SP)細胞の誘導は2DG-FTLとの培養系に於いて成功した。すなわち、【.encircled1.】MHC11拘束性 OVA認識TCR-TgマウスのDP胸腺細胞はPB-FTLでのみ4SP細胞へ分化し、NB-FTLでは分化しなかった。従って、誘導された4SP細胞は、TCR-MHC相互作用によって選択的に分化したT細胞と考える。来年度は4SPへの分化阻止を誘導する系により関連分子を明らかにする。【.encircled2.】MHC1拘束性 Ld認識のTCR-TgマウスのDP胸腺細胞はPB-FTLで 8SP細胞に分化した。しかし、NB-FTLとの培養に於いても、頻度は低いながら、8SP細胞が検出された。誘導された8SP細胞は、Tg-TCRとNBのMHC 1と交差反応の結果出現したのか、或いはTCRを介さないシグナルによって分化した可能性がある。この点は、8SP細胞の選択分化を考えるうえで重要な課題であるので、来年度解析を続ける。 2)in vitroに於ける negative selectionの誘導: OVA-TCR-Tgマウス胸腺と種々の細胞株との培養系にOVA peptideを加えると、PB或いはNB由来いずれのDP細胞でも、当該peptideがPBのMHC-11によって提示される場合のみapoptosisによる死滅減少が誘導された。peptide提示細胞は胸腺ストローマ細胞に限定されず、I-Ad+であればB細胞でも繊維芽細胞でもapoptosis誘導可能であった。今後同一peptideによる成熟T細胞とのapoptosisとの比較より関連分子を検索する。
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