研究課題/領域番号 |
05272216
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 章 京都大学, 遺伝子実験施設, 教授 (00162694)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1993年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 抗体クラス変換 / 抗体遺伝子 / 遺伝子組換え / スイッチ(S)領域 / DNA結合蛋白 / 非組換え型転写 / トランスmRNA / 多重アイソタイプ同時発現 |
研究概要 |
本研究ではまず、ヒト発現型μ鎖(膜型)遺伝子導入マウスの脾細胞をLPSと高濃度のIL-4によって刺激すると、導入遺伝子のヒト可変部と内在性マウスε鎖定常部からなるトランスmRNAが産生されることを見いだした。これまでの成果と総合すると、全ての内在性アイソタイプの抗体がトランスmRNAによって産生されうることが示された。さらに、このε鎖トランスmRNA産生はε鎖遺伝子の非組換え型転写によって制御されているが、ε鎖トランスmRNAの産生はクラス変換のそれに比して極めて効率が高いことなどが明らかになった。これらの結果により、トランス・スプライシングによる多重アイソタイプ同時発現がクラス変換に先立つ制御過程であることが改めて強く示唆された。 さらに、クラス変換の遺伝子組換え(S-S組換え)に関与する、あるいはこれを制御する因子を同定する目的で、μ鎖遺伝子のクラス変換領域(S_μ領域)の配列に結合する蛋白質をコードするcDNAでサウスウエスタン法によってスクリーニングした。その結果、LPSとIL-4にて刺激したマウスの脾細胞のライブラリーから同一蛋白質をコードする複数のクローンが得られた。これらクローンの塩基配列を決定し、コードする蛋白質の一次配列を演繹した。この蛋白質(S_μBP-2と命名)は、ヘリカーゼのモチーフ配列を持っており、組換え等DNA代謝に関与するものであることが判明した。さらに、ヒトProB細胞株よりヒトS_μBP-2 cDNAクローンを単離し、結合配列特異性をマウスのそれと比較した。これらの解析によりS_μBP-2は、S領域に類似・関連する配列を持ち、5′端がリン酸化された、単鎖のDNAに特異的に結合することが明らかとなり、この蛋白質のクラス変換組換えへの関与が示唆された。
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