研究課題/領域番号 |
05272225
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
竹森 利忠 国立予防衛生研究所, 免疫部, 部長 (60114295)
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研究分担者 |
三沢 幸子 国立予防衛生研究所, 免疫部, 研究員 (10250185)
木元 博史 国立予防衛生研究所, 免疫部, 研究員 (20225080)
横田 恭子 国立予防衛生研究所, 免疫部, 室長 (20182701)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | B細胞 / 分化・成熟 / mu鎖代替L鎖複合体 / VpreB-3 / CD43レセプター / 細胞周期 / 遺伝子欠損マウス / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
B前駆細胞に発現するmu鎖は代替L鎖(lambda5/VpreB-1)と結合し、この複合体の発現によりB前駆細胞から前B細胞への分化が誘導される。我々はB細胞特異的に発現する遺伝子VpreB-3をクローニングし、その構造と遺伝子産物を解析した。この結果、この遺伝子が第3の代替L鎖をコードすることを明らかにし、また、alternative RNA processingにより異なったVpreB-3 mRNAが産生され、その結果分子量が異なる蛋白質が産生されることを明らかにした。この遺伝子産物は産生初期のmu鎖と結合するが、その後lambda5/VpreB-1のmu鎖への結合が増強するにつれ、mu鎖とVpreB-3との結合が認められなくなることを明らかにした。更にVpreB-3はVpreB-1と結合する可能性を示唆する結果を得、これらの事実はVpreB-3が幼若B細胞/ちおけるmu鎖/lambda5/VpreB-1複合体構成に何らかの役割を果たす可能性が示唆された。個体レベルでのVpreB-3の機能を明らかにする目的でVpreB-3遺伝子欠損マウスの作製を行い、現在、このマウスでのB細胞産生様式を検討している。一方、CD43レセプターの免疫系における役割について、CD43cDNAを導入したCD43陰性B細胞株の性状の解析を行うことにより検討した。この結果、CD43レセプターの発現は細胞のG2/MおよびG1からのS期への移行に何らかの役割を果たす可能性を明らかにした。この事実をin vivoで確認するためCD43を過剰に発現したトランスジェニックマウスを作成し、現在B細胞の性状を解析している。また最終的なCD43の個体レベルでの機能解析のための細胞系特異的CD43遺伝子欠損マウスの作製を計画し、この目的に必要となるCD43ゲノム遺伝子のクローニングを終了した。
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