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胃壁細胞への分化とGATAGC配列を認識するDNA結合蛋白質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05273212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 正知  大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (80190297)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード胃壁細胞 / 消化管 / 胃酸分泌酵素 / DNA結合蛋白質 / 転写制御 / GATAファミリー / 転写調節因子 / 細胞特異的転写
研究概要

ラットβサブユニットの遺伝子上流域に存在するGATAGC配列は,血液系細胞の転写調節因子(GATA・DNA結合蛋白質)の認識配列[(A/T)GATA(A/G)]とよく似ており、同様のDNA結合部位を持った胃の核蛋白質がGATAGC配列に結合すると考えた。実際、ヒトβサブユニット遺伝子では、TATA配列の上流にGATA結合蛋白質の認識配列のみが存在していた。そこでGATA結合蛋白質のDNA結合部位に対応する塩基配列の一部を合成しプライマーとし、ラットの胃やブタの胃粘膜のcDNAを用いてPCRを行った。その結果、いままでに知られていない、3種のGATA結合蛋白質に対応する核酸配列を得ることができた。それらを、GATA-GT1,-GT2,-GT3(Gastrointestinal Tract)と命名した。これらの部分配列を用いてラットのcDNAライブラリーをスクリーニングし、GATA-GT1とGATA-GT2の全長をコードするクローンを得た。推定一次構造より、それらが全く新しい蛋白質であることを明らかにした。両者はともに胃粘膜に特異的に発現していた。また、大腸菌の菌体内で合成させたものを用いると、胃酸分泌酵素のαとβサブユニット遺伝子に共通の認識配列[(G/C)PuPu(G/C)NGAT(A/T)PuPy]に結合した。細胞分化にこれらのGATA結合蛋白質が果たす役割を明らかにするためには、培養細胞を用いることが必要になる。ヒトの胃癌細胞のなかにヒスタミンH2受容体(胃では壁細胞に存在)を発現しているものがあり、この細胞が同時にGATA-GT1も発現していることを明らかにした。H2受容体遺伝子をクローニングし、上流配列をルシフェラーゼ遺伝子上流に連結しこの細胞に導入すると、ルシフェラーゼ活性を検出できるようになった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田村 茂彦 他: "Gastric DNA-binding proteins recognize upstream sequence motifs of parietal cell specific genes." Proceedings of the National Academy of Sciences U.S.A.90. 10876-10880 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 前田 正知: "Gastric proton pump(H^+/K^+-ATPase):Structure and gene regulation through GATA DNA-binding protein(s)." Journal of Biocemistry. 115. 6-14 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 前田 正知: "nanoGIGA Vol.2" 日本臨床社, 5 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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