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マウス初期胚特異的転写抑制因子ELPの機能と発現制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05273215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

丹羽 太貫  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (80093293)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードEC細胞 / Mo-MuLV / ELP / RAR / TR / 核内受容体 / differential splicing / multiple promoter
研究概要

マウス未分化テラトカルシノーマ細胞(以下、EC細胞と略す。)におけるモロニー白血病ウイルス(Mo-MuLV)の転写抑制因子ELPについて解析し、以下の結果を得た。
ELP結合配列であるTCAAGGTCAは、核内受容体結合配列にあるAGGTCAを含む。Mo-MuLV LTRにみられる2ヵ所のELP結合部位は、それぞれRARとTRの結合部位でもある。これよりELPは、核内受容体に競合することで転写抑制をすると思われる。それゆえ、TCAAGGTCA配列をもとにRARが結合し得ない、あるいはし得る複数の標的配列を合成し、これについてCAT assayを行ったところ、RARの標的になり得ないELP結合配列は転写抑制されない一方で、RARが結合可能なものはELPにより転写抑制を受けることが示された。このように、ELPによる転写抑制の一つの機構には、核内受容体に対する競合があるものと思われる。
ELP遺伝子のゲノムの解析については、まずEC細胞のcDNA libraryを検索したところ、ELP遺伝子には4種類のisoformの存在が明らかになった。genome配列を分離し、これに4種類のcDNAと対応させた。その結果、ELPは8つのexonよりなり、転写はexon1,2,3から開始される。遺伝子のプロモーター領域はCAT assayよりexon1の上流とintron1にそれぞれあることが明らかになった。intron2にはプロモーター活性がない。3つの転写開始点と、exon6とexon8にある2つの転写終結点の組み合わせにより、上記の4種類のmRNAができる。これらのmRNAは、N末端の長短とC末端の転写活性化部位の有無で異なる3種類の蛋白をコードする。CAT assayでしらべたところ、これら3種類の蛋白は転写活性化部位の有無により、それぞれ転写活性化因子および抑制因子として機能することが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Numoto,M.,Niwa,O.,et al.: "Transcriptional repressor ZF5 identifies a new conserved domain in zinc finger proteins." Nucleic Acids Research. 21. 3767-3775 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Morohashi,K.,Niwa,O.,et al.: "Steroidogenic cell-specific distribution and transcriptional activities of Ad4BP and ELP." Molecular Endocrinology. (in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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