• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

無脊椎動物の複合糖脂質糖鎖発現の多様性とその生物学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 05274212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関滋賀大学

研究代表者

杉田 陸海  滋賀大学, 教育学部, 教授 (20024937)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード複合糖脂質 / 無脊椎動物糖脂質 / 糖鎖発現多様性
研究概要

平成5年度の研究計画に従って構造特異性を有する糖脂質糖鎖プローブの開発・体系化についての研究を進め、前口系動物の3門,5類(綱)に属する動物の糖脂質を調べた。
●甲殻類の中性糖脂質:昆虫類由来のMannose含有Amino-CTH(GlcNAcβ1-3Manβ1-4G1cβ1-Cer)を免疫源として得た抗体を用いて,2種類の甲殻類(南極オキアミ,テナガエビ)にも同糖脂質の存在することを明らかにすると共に,テナガエビの凍結切片の免疫染色効果より,同糖脂質が触角腺,食道内壁及び鰓に特異的に局在することを示した。●倍脚類(周期キシャヤスデ):糖鎖の短い中性糖脂質(ceramide mono〜trisaccharides)はArthro系Man脂質であることを,更に,ceramide trisaccharideとしてManβ1-4(Fucα1-3)G1cβ1-Cer構造を有する新しい糖脂質を,発見し,報告した。●貧毛類(ミミズ):Pheretima属の糖脂質糖鎖の多様性から種間相違性を調べたが,中性糖脂質として新しく3種類のNeogala系G1c脂質と2種類のNeogala系Man脂質の構造を決定した。又,リン糖脂質として,choline-phosphateを含有した2種類の両性イオン型糖脂質を単離し,それらの構造を決定した。更に,既に貧毛類から単離している糖脂質の中で,5種類の糖脂質(3種類の中性糖脂質と2種類のリン糖脂質)について,それらに対する抗血清の調製を行い,得られた抗体の精製と抗原特異性を明らかにして報告した。●多毛類(イトメ):中性およびリン糖脂質を明らかにした。又,酸性糖脂質の中にinositol-phosphateを含有する一群の新型糖脂質の存在することを認め,現在,それらの構造決定を行っている。●線虫類(ブタカイチュウ):中性糖脂質は,Arthro系Man脂質であることを決定した。更に,酸性糖脂質画分にsulfatide及びgangliosideのいずれでもないinositol-phosphateを含有する新型の酸性糖脂質を見いだして,現在その構造を,Ga1-Ino-P-Cerと推定している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sugita,M: "Production of polyclonal antibody specific for mannose-containing tryglycosyl-ceramide(Amino-CTH)and immunochemical detection of its hapten in crustacean" Journal of the Japan Oil Chemist's Society. 42. 649-655 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 杉田陸海: "イトメ,Tylorhynchus heterochaetus,(環形動物)の中性及び両性イオン型スフィンゴ糖脂質" 油化学. 42. 935-941 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 堀太郎: "キシャヤスデ,Parafontaria laminata armigera(節足動物,倍脚類)におけるスフィンゴエタノールアミンの存在" 滋賀文化短期大学紀要. 3. 71-78 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 杉田陸海: "環形動物(Pheretima属)より単離したスフィンゴ糖脂質の免疫化学的研究" 滋賀大学教育学部紀要. 43. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi