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T.cruziの細胞への接着・侵入に関与するトランスシアリダーゼの解析

研究課題

研究課題/領域番号 05274220
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

上村 春樹  長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (60184975)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードトランスシアリダーゼ / シャーガス病 / クルーズトソパノソーマ / トリポマスチゴート / シアル酸
研究概要

シャーガス病の病原原虫Trypanosoma cruziの感染型トリポマスチゴートの表面には、この原虫特有のシアル酸転移酵素トランスシアリダーゼ(TS)が存在する。この酵素は、糖複合体にalpha2,3結合したシアル酸を切断して原虫表面の末端ガラクトース受容体へとシアル酸を転移するユニークな酵素であり、シアル酸を受け取った分子は宿主細胞との接着、侵入に重要であることが示されてきている。
今年度はまず、単離していた2つの遺伝子、生成物に酵素活性のあるものとないもの、の比較を基にいくつかの変換体を作成し、活性の有無に関与している置換はそのうちの一ケ所のみであることを明かにした。その置換部位のアミノ酸は、ごく最近結晶構造が解析されたS.typhimurium LT2由来のシアリダーゼ(SA)のおいては、シアル酸の切断される部位であるC1,C2と相互作用していることが示され非常に興味ある部位である。
さらに、T.cruziの細胞侵入に際して、宿主細胞表面のシアル酸も関与しているとの報告が最近なされ、TSファミリーが酵素活性の有無とは別に、シアル酸と結合するレクチンとして機能している可能性も出てきた。そこで活性のないもの、あるいは作成した幾つかの変換体が、活性型と基質を競合して阻害するかを調べたが、そのような結果は得られなかった。個々の分子の立体構造、あるいは結合が非常に弱い可能性を考慮して検出方法を考える必要があることが示され、さらに検討を加えているところである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Daniel Eichinger 他: "Structure function analysis of T.cruzi trypomastigote trans-sialidase" Mem.Inst.Oswaldo Cruz.Rio de Janeiro. 88. 36-37 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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