研究課題/領域番号 |
05274224
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
須貝 威 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (60171120)
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研究分担者 |
松本 隆司 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (70212222)
鈴木 啓介 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (90162940)
太田 博道 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30152151)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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研究概要 |
酵素法を利用したシアル酸誘導体の大量合成法:シアル酸は、N-アセチルマンノサミンとピルビン酸から酵素的に合成可能である。酵素法の問題点の1つである大過剰のピルビン酸の除去について検討した。その結果、ピルビン酸デカルボキシラーゼが問題解決の有効な手段となることを見い出した。この方法は大量スケールで容易に実施可能である。現在、効率のよいデカルボキシラーゼ生産菌をスクリーニングしており、未同定細菌や酵母の一種を見い出している。KDN関連化合物合成への応用を検討中である。 2.3-デオキシ-D-マノン-2-オクチュロソン酸(KDO)アルドラーゼの合成化学的利用:土壌サンプルをスクリーニングすることにより、グラム陽性菌の一種、Aureobacterium barkeri KDO-37-2株から新規KDOアルドラーゼ(EC4.1.2.23)を得た。このものの基質特異性、反応の立体化学を検討し、新規含フッ素アナログの合成に成功した。なお、この研究は、米国Scripps研究所C.-H.Wong教授との共同研究である。 3.糖脂質合成に有用な長鎖光学活性beta-ヒドロキシ酸誘導体の合成:従来光学分割に多大の労力を費やしていた長鎖光学活性beta-ヒロドキシ酸およびフッ素アナログを、簡便に調製することに成功した。リパーゼや酵母の一種Saccharomyces cerevisiae、Pichia farinosaなどの生体触媒を用いることによって不斉炭素を導入し、さらに有機合成によって必要な炭素骨格を構築した。
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