研究課題/領域番号 |
05274227
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
池中 一裕 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (00144527)
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研究分担者 |
長谷 純宏 大阪大学, 理学部, 教授 (80028232)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | グルコース転移酵素 / 神経芽細胞 / 細胞移動 / グルコシルセラミド / リーラマウス |
研究概要 |
われわれはマウス胎仔脳の細胞外にグルコース転移酵素が存在することを見いだしたので、今回その意義および転移産物について検討した。また、神経芽細胞の移動が遺伝的に異常なリーラーマウスにおける解析を行った。 マウス胎仔大脳皮質では神経芽細胞が脳室壁で最終分裂を終えた後、移動して層構造を形成する。われわれは既にマウス胎仔脳スライス培養法を用いて、in vitroでこの現象を再現することに成功している。細胞外グルコース転移酵素による転移生成物はこの細胞移動の道筋に沿って、脳室壁から表面に向かってグラジエント形成しながら存在した。リーラーマウスを用いて同様に解析したところ、脳表面側に転移生成物が密集しており正常マウスの場合と極めて異なったパターンを示した。このところは胎仔脳細胞外グルコース転移酵素が神経芽細胞の移動と密接に関係していることを示唆している。 次に転移生成物の構造を調べた。転移生成物は糖資質と水溶性高分子物質に分けられた。糖脂質画分のうち主要な生成物のひとつはグルコシルセラミドであった。また、マウス胎仔脳内因性にグルコシルセラミド様の物質が存在していたが、この物質は成熟マウス脳には存在しなかった。胎仔脳におけるグルコシルセラミドの役割について検討中である。 水溶性高分子画分から放射化標識したグルコースはフォスフォリラーゼおよびアミラーゼで切り出された。しかも単糖分析の結果、本画分からはほとんどグルコースしか検出できなかったので、転移生成物はグリコーゲンのようなグルコース多糖であることが示唆された。しかし、電子顕微鏡観察からマウス胎仔脳内にはグリコーゲン顆粒は見いだされなかった。現在、さらに詳細に構造について検討している。
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